あぱまん情報2022年10月5日掲載 T.W.Y. バンコク都市開発研究所 3Dプリンター住宅 100㎡・300万円の時代が来る⁉

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世界初の3Dプリンター住宅が販売

様々な業界で活用されている3Dプリンター(以下、「3DP」という。)であるが、2021年に米国テキサス州のオースティンで世界初の3DPで建てられた一戸建住宅が販売された(図表1)。今や建築やプロダクトデザインの分野で3DPが登場することは珍しくないが、住宅として一般に販売されるのは初めてのことだという。 3DP住宅の一番のメリットは耐久性の向上である。洪水、暴風、火事などをはじめ災害と危険に強い住宅を実現できる。そして、費用(人件費・運搬費用)と時間(5~7日程度で完成)を大幅に削減することもできることだ。

 2021年米テキサス州オースティン(建設会社:ICON)(資料)「TABI LABO編集部」(2021/9/13)
2021年米テキサス州オースティン(建設会社:ICON)(資料)「TABI LABO編集部」(2021/9/13)


 https://www.youtube.com/watch?v=IRYjZed8ysM&t=1s  

日本初 3DP住宅発表 24時間で施工完了

日本の建築基準法では、コンクリートを積み上げた場合、鉄筋を使用する必要があることなどが、3DP住宅の導入を遅らせていた。このような中、日本初の3DP住宅が完成し業界の注目を集めている。完成したのはセレンディクス社(兵庫県)の「Sphere(スフィア)」と名付けられた10㎡の球体状プロットタイプだ(図表2)。 完成までの所要時間は僅か24時間という。今後はこれをもとに改良されていくという。年内に一般向けに住宅を販売(10㎡300万円)、2023年春には49㎡で500万円程度で販売を予定している。

2022年3月愛知県小牧市に完成した3DP住宅。セレンディクス社の他国内外80社以上参加し技術協力で完成。(資料)CLOUDS Architecture Office
2022年3月愛知県小牧市に完成した3DP住宅。セレンディクス社の他国内外80社以上参加し技術協力で完成。(資料)CLOUDS Architecture Office

 https://www.youtube.com/watch?v=iypgDTSwtGI

100㎡300万円で家が建つ時代も間近

米国バージニア州南西部では世界最大規模の200棟の3Dプリント住宅群「プロジェクト・バージニア」を建設される。建設会社Alquist(アルキスト)CEOによると、2027年までに「従来型」よりも多くの住宅が3DPで建設されるようになると考えているという(図表3)。世界的に3DP住宅が注目されている理由は、自由自在にデザインできることに加え、超破格の値段で作ることができることである。このことは、発展途上国の貧困層への住宅支援を可能にするということで注目を集めている。 現在はまだ割高ではあるが、日本においても、将来的には、100㎡300万円までコストカットできる可能性が十分あるという。こうなれば30年の長期住宅ローンに悩まされることもなくなる。4割がマイホームを持ってはいない日本人も、2030年迄には、車を買い替えるように家も買い替えられるようになるかもしれない。

 2022年米国バージニア州リッチモンドの最新の家族向け3DP住宅3ベッド2バスルーム23万5,000ドルで売却済。QRで間取りなど部屋の写真が見られる(資料)BUSINESS INSIDER Jul.24.2022
2022年米国バージニア州リッチモンドの最新の家族向け3DP住宅3ベッド2バスルーム23万5,000ドルで売却済。QRで間取りなど部屋の写真が見られる(資料)BUSINESS INSIDER Jul.24.2022

https://www.businessinsider.jp/post-256800


 

YouTubeでも解説みてね

2022/9/5号 「2030年の未来予測」

https://www.youtube.com/watch?v=ne88bLIkKkA&feature=youtu.be

 

2022/10/5号 「3Dプリンター住宅」

https://www.youtube.com/watch?v=FWvZTm4B5_o

中部の雄 名城大学 国際フィールドワーク(タイ) コンケン大学&TWY社他

名城大学 短期海外研修(タイ)再開!!

新型コロナの影響で2年間、短期海外研修を中止していた名城大学が今年より同研修を再開。授業「国際フィールドワークⅡ(非英語圏)」には、津村文彦教授、宮下大夢助教のもと外国語学部3年生8名が参加、2022年8月21日からタイで10日間のフィールドワーク行った。中部国際空港からバンコクを経由でタイ・コンケンに到着、コンケン大学人文社会学部の学生らとの研修を6日間実施した(図表1)。その後、2日間農村の村落滞在で、東北タイの伝統菓子(カウマット)作り、お寺に備える花輪作り、儀礼など様々な体験をした(図表2)。

※コンケン大学人文社会学部の約50名の学生も参加
※コンケン大学人文社会学部の約50名の学生も参加

https://www.meijo-u.ac.jp/sp/foreign/manabi/detail/27659.html

※東北タイの宗教生活の一端を垣間見る
※東北タイの宗教生活の一端を垣間見る

https://www.meijo-u.ac.jp/sp/foreign/manabi/detail/27673.html

タイ・名城会会長による講義(世界に羽ばたけ)

タイ研修9日目には、バンコク・アソーク通りのTWY社を訪問(図表3)。TWY社は、タイ名城会の山口政次会長が社長をしている不動産会社である。「海外で働くということ」をテーマに、山口社長と、同社で働くウィロー氏による講義(世界に羽ばたけ君と僕)が行われた(図表4)。講義終了後には、学生からは様々な質問が出され、2時間の講義はあっという間に終了した。10日目はバンコクの旧市街地の有名な寺院、中華街等を回り、最終日はグループ毎に設定した場所を訪問、深夜便にて帰国の途についた。(YA)

左から宮下助教、津村教授、学生8名、山口社長
左から宮下助教、津村教授、学生8名、山口社長

https://www.meijo-u.ac.jp/sp/foreign/manabi/detail/27691.html

※写真撮影のためマスクを外す
※写真撮影のためマスクを外す

 https://youtu.be/Cty6ICfSjU0    

著者紹介:T.W.Y.Co.,Ltd バンコク都市開発研究所 顧問 愛川裕二
顧問 愛川裕二
顧問 愛川裕二
1983年より30年間㈱大京に勤務。ビル事業、マンション本部、企画部門に配属後、1987年不動産研究誌「ランドビジネス」(経済白書にも引用)編集長となる。1990年大京総合研究所課長を経て、1992年より建設省と国土庁の外郭団体財団法人土地総合研究所に出向、定期借地研究会事務局責任者等土地政策に貢献。2001年「軽井沢ホットスプリング」開発運営責任者となり、日本一のペット可能宿泊施設(年間2万人犬4千匹宿泊)にする。2006年以降PM,AM、コンプラ等を経て、2017年よりTWY社顧問。 不動産コンサルテイングマスター、不動産証券化協会認定マスター、ビル経営管理士、コンプライアンスオフィサー、再開発プランナー

 

 
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2022年10月5日 タイ自由ランド掲載

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