【なつかしい記事】シーロムで働くタイ人のベッドタウン、BTSクルントンブリ駅~バンワー駅

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シーロムで働くタイ人のベッドタウン、BTSクルントンブリ駅~バンワー駅

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シーロム、サトーンのビジネス街から、BTSに乗って10分ほどで行けるのが、チャオプラヤー川を越えたBTSの各駅。2013年にバンワー駅まで開通し、その後、駅周辺では高層コンドミニアムが次々に建てられ、ビジネス街に通うタイ人のOLやビジネスマンらが、20~30年のローンを組んで購入しているケースが多い。

新世代の人が移り住むエリアになっているが、それで核となる施設と共に盛り上がっているのかというと、そのような気配はない。

BTSが新設の通りに沿って出来上がったため、町としての形成がいまいちできていないといえる。

ところで、駅から近いコンドミニアムには、サトーンと名前が付いたものが多いが、サトーンへ一直線で近いことをアピールしている。またサトーンという地名には、高級オフィス街といったブランド・イメージがあるようだ。

BTSは終点のバンワーまでサトーン通りの延長線上(クルントンブリ通り、途中からラチャプルック通り)に沿って走っている。古くからこのエリアに住むタイ人に聞くと、BTSが出来る以前は、この通り沿いは、昔からの商業地域から少し離れているので何もなく夜は真っ暗だったそうだ。

例えばBTSウォンウィアンヤイ駅は、駅名になっている中心のウォンウィアンヤイ(大ロータリー)まで、歩いたら10分近くかかるほど離れている。他の駅もBTS沿いのコンドミニアム・エリアと下町エリアに分かれている印象だ。

朝のラッシュ時は、上り電車は、ウォンウィアンヤイ駅では乗り切れず、クルントンブリ駅では、何台も待たないと乗れないほど混雑する。日本顔負けの満員電車だが、チョンノンシー駅、サラデーン駅で大勢が降りるので10分も我慢すれば、解放される。

2年後にMRTブルーラインがトンブリまで延伸される予定で開業後は乗客が分散しBTSシーロム線の混雑緩和が期待されている。

スクムビットに比べると、沿線のコンドに住む外国人は非常に少ない。外国人が少ないと、投資でコンドを買う人が少なく、コンドの価格が高騰していないので、まだタイ人の若い人でも、ローンで手が届く水準だ。

高級なコンドの多いクルントンブリ駅、ウォンウィアンヤイ駅周辺は、中古物件で平米あたり10万~12万バーツ台が目立つが、築5年を超えると駅前の高層コンドでも9万台の物件もある。

ウォンウィアンヤイ駅から先に行くと、駅近でもぐっと安くなり、築3~5年のコンドで平米7万バーツ台からある。1ベッドルームなら2百万バーツほどなので、家賃で毎月1万バーツ払うなら購入してしまおうと考えるタイ人も多い。

タラート・プルー駅から3分ほど、ザ・モール・タープラの正面という交通も買い物の便もよい、現在建設中の「ウィズダム・ステーション」は、この辺では珍しいハイソなコンドで、平米約12万バーツだが、同駅直結のアスパイヤー・タープラ・サトーンは、昨年出来たばかりで、平米約10万バーツ。10万を切る部屋もある。駅直結でこの価格は、スクムビット線と比べかなり安く感じる。

隣のウッタカード駅周辺は、ここ数年で雨後の竹の子のようにコンドミニアムが建設された。APやランド&ハウスなど大手の物件でも、築3年ほどのコンドで平米7万バーツ台の物件がある。

BTSとMRTブルーラインが交差し交通の要所となるバンワー駅に3棟並ぶザ・プレジデント(3棟目は建設中)は、新築でも平米8万バーツ台から。

またバンワー駅には、APの新しいコンドが予定されており、スカイウォークでバンワー駅と結ばれる。

これほどコンドミニアムが増えたシーロム線のトンブリ側だが、駅直結のショッピング・モールなどの商業施設がなく、今のところ計画もない。駅周辺に人は増えたが、無機質なベッドタウンという雰囲気で、街としての個性が出てくるのは、まだ時間がかかりそうだ。

 

2017年5月5日 タイ自由ランド掲載

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Originally posted 2017-05-08 11:04:36.