あぱまん情報2021年4月5日掲載

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交通事故死亡者数 タイは日本の8倍‼

2018年版の世界保健機構(WHO)がまとめた報告によれば、タイの交通事故による死者数は人口10万人あたり32.7人(2016年WHO推計値)と、世界で9番目に高く、アジアでは最悪記録であった。日本は4.1人ということから、日本の8倍の数値となる(図表1)。タイが世界第2位となった2015年版のWHO報告(2013年36.2人)からは減少しているものの、依然世界最悪水準は続いている。

交通事故が多いのは、運転技術が未熟のため?

タイで交通事故が多いのは、次の3つが主な原因といわれている。①運転技術が著しく低いこと②ドライバーの運転特性③タイの交通ルールによるものだ。 タイ人ドライバーの運転技術が低い一番の理由は、日本と比較にならないほど簡単に免許が取得できることだろう。日本では公認教習所を卒業すると実技は免除されるが、タイにはそういう制度がない。そこで、タイ人の多くが免許センターに直接行って試験を受ける(一発試験)。日本でいう一発試験は、教習所に通わずに直接免許センターで合格することであるが、日本で合格するのは至難の業である。タイの一発試験はとてもゆるいので、ほとんどの人が合格する。

運転特性と交通ルールを見極めて運転していこう!

2番目のタイ人ドライバーの運転特性であるが、いくつか列挙すると、次のようなことがあげられる。ウィンカーを出さない。車間距離を取らない。合流等に譲らない。車線をはみ出す。逆走日常茶飯事。整備不良(無灯)などがあげられる。日本ではあまり見られない特性だ。 3番目にタイの交通ルールであるが、一般道では自動車は80km/h、地方高速道路90km/h、スーパーハイウェイ120km/hと定められているが、スピード違反の罰金は安く交通違反をしても運転免許の点数が減点されることはない。このように、運転者の特性や交通ルール事情が日本とは大きく違うので、それらのことを知って交通事故を未然に防ぎたい。

タイでの交通に関する考え方の違い

文化や習慣、国民性の違いなどから、運転など交通に関するの考え方も大分違うようだ。しかしながら、タイで生活する以上、これらをきちんと理解していないとトラブルに繋がってしまう。 そこで、30年間タイ・バンコクの不動産を最前線で走り続けて来たあぱまん情報・代表山口政次社長が、独自の解説や日タイ文化の違いなどを踏まえながら、ちょっとしたアドバイスやヒントをお届けているネットラジオ番組の「タイ人の取扱説明書YouTube版」(全42話)から、交通に関するお話をご紹介する。

タイ人取説には交通に関する話題が多く掲載

タイ人の取扱説明書には、全42話のうち6話も交通に関することが掲載されている。2話では、タイでは祠があったら運転中でもハンドルから手を放して祠に向かって手を合わし、頭を下げる習慣があること、3話ではウィンカー、5話では横断歩道の渡り方、12話と26話ではバスにまつわるお話でタイと日本文化の違いを言及している。そして、13話では免許と運転マナーについて語っている(図表2)。内容は、次のQRコードからYouTube版でお聴きください。  

 

2021年4月5日 タイ自由ランド掲載

 

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