中小飲食店が多大な影響 3ヵ月の貯えも底をつき日本に引き上げることも検討
タイではようやく、9月1日より飲食店内で着席しての食事ができるようになり、それでも午後8時までの営業で、今後は1日のコロナ新規感染者が15,000人ほどからさらに減ってくれば、段階的に緩和される見込みだ。
スクンビット・ソイ39にある日本人女性オーナーのこじんまりしたバーは、まだ飲酒ができないため、食事のみのオープンをこの9月から始めた。
8月中は店を閉めていたが、その間も家賃や従業員への給料も支払っており、1人当たり2,500バーツのタイ政府の給付金だけでは、まったく十分ではないという。
それでいて、銀行で低利での融資が受けられるわけではないため、自分の貯えでどこまで耐えられるか、という状況という。
「ようやく9月からスタッフも働くことができているが、飲酒もできないので、賃貸の更新があるこの時期に店を閉めて、1月ごろに帰国することも考えている」と女性オーナーは打ちあける。
3ヵ月ほどは収入がなくても貯えがあるというが、すでにそれを過ぎているという。
このように資金が乏しく、数ヵ月ほどで手持ちの貯えがなくなる中小の飲食業者が特に影響を受けている。
家賃にしても、スクンビット・ソイ41内のあるタイ料理店の賃貸店舗では1ヵ月5万バーツが、3ヵ月間4
千5百バーツになる程度で、この9月からは普通に営業できるので、定額の家賃を徴収されるという。
同じくソイ41の日本人オーナーのパブはこの9月からオープンしているが、食事のみの提供、アルコールは販売できないし、午後8時で閉店となり、まだ客がほぼおらず、閑散としている状況だ。
今後も飲食店内では、営業時間が午後11時までとなっても、密集、混雑を避けて営業するようになるため、以前のように客で賑わうという状況にはならず、店を維持していくのは大変だと思われる。
カオサン通りにパブを経営するタイ人オーナーによると、9月1日より店をオープンし、食事だけの提供で、客は30%戻ってきたが、半分ほどまでの客になるのにもう少しかかるだろうとしている。
コロナの期間、18ヵ月間、影響を受けている、と話しており、我慢の限界に来ているようだ。このようにパブなどはアルコールの販売開始が待たれるが、午後0時ごろまでの営業も待たれる。
2021年9月20日 タイ自由ランド掲載