あぱまん情報2021年7月5日掲載 T.W.Y. バンコク都市開発研究所 世界長者番付 2021年 コロナ下で伸びている企業!

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アマゾン・ベゾス CEO 同社株価上昇で640億ドル(約7兆円)増加 写真:ロイター
アマゾン・ベゾス CEO 同社株価上昇で640億ドル(約7兆円)増加 写真:ロイター
フォーブスの世界長者番付のホームページ
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コロナ下で世界の超富裕層は前年比64%増

アメリカ経済誌フォーブスの2021年版世界長者番付(2021/4発表)によると、新型コロナウィルスの感染拡大で失業や経済不安が広がる一方、資産10億ドル以上の超富裕層は過去最多の2,755人と前年の2,095人から660人増えた(前年比31%増)。これらのビリオネアの2021年版の資産総額は13.1兆ドルで、前年の8兆ドルから5.1 兆ドル・64%増の大幅な増加となっている。

トップのアマゾン・ペゾス氏前年比7兆円増

トップは、米アマゾン・ドット・コム創設者のジェフ・ベネス氏(56)で、4年連続の首位となった。保有資産は1,770億ドル(19兆4,400億円)で、前年から640億ドル(約7兆円)増えている。2位は、米電機自動車(EV)メーカのテスラCEOのイーロン・マスク氏で1,510億ドルと、テスラの株価急騰により前年の31位(246億ドル)から急上昇している。3位は仏高級ブランドグループ、モエ・ヘネシー・ルイ・ヴィトン(LVMH)の会長のベルナール・アルノー氏の1,500億ドルだ。米マイクロソフト共同創業者のビル・ゲイツ氏、フェイスブックのマック・ザッカーバーグCEOが続く。著名投資家のウォーレーン・バフェット氏は6位で、1993年以来、初めてトップ5から外れた。

日本のトップはソフトバンク・孫氏

アジア地域からはインドの大手財閥リライアンス・インダストリーズのムケシュ・アンバニ会長が10位にランクインしている。日本勢では、29位にソフトバンクグループの孫正義会長兼社長の資産454億ドル(約5兆円)、31位に衣料品店ユニクロを展開するファーストリテイリングの柳井正会長兼社長(同441億ドル)が入った。

タイ上位10人中CPグループが4人占める

タイからは大手財閥CP(チャワン・ポカパン)グループのタニン・チャラワノン上級会長(81)ら29人がランクインした。タイトップのタニン氏(CP四男)は資産181億ドル(約2兆円)で103位にランクイン、2位は「ビア・チャーン」TCCグループのチャローン・シリワダナパクディ総裁(76)で、資産135億ドル(約1.5兆円)。3位は、エネルギー企業ガルフ・エナジーのサラット氏(55)で、資産89億ドル(約1兆円)となっている。以下、4位CP会長(三男)5位CP(長男)6位CP名誉会長(次男)とCPグループの四兄弟が占めた。

CPは日本の食卓を変えるタイ最大の企業

コロナ下で、業種によってはさらに業績を伸ばし増やしている富豪が多くいる。特に、CPは世界20カ国に関連企業400社、グループ総売上高約7兆円、従業員約40万人のタイ最大のコングロマット企業(注01)で、畜産などの農業・食品、タイ国内1万店舗のセブンイレブン、通信事業trueの3事業を主に営んでいる。日系企業とは、伊藤忠商事との業務提携で同社の実質的筆頭株主となっている。CPは日本の食卓を変えた企業とも呼ばれ、日本のコンビニエンスストアの総菜コーナーでCPの製品を簡単に見つけることが出来るだろう。なお、CPタニン総帥は、島耕作のアジア立志伝(NHK)の第一話の人物としても選ばれている。 (注01) 関連のない多種の企業を統合してできた複合企業グループ (資料)米経済紙フォーブス、日本経済新聞(2021/4/7他)、Thailandpicks 他

タイ国経済概況(2020/2021年版600頁)がバンコク日本人商工会議所から発行!!

タイの政治、経済、産業などタイに関するあらゆる最新情報を集めた、「タイ国経済概況(2020/2021年版)」が完成、盤国日本人商工会議所から発行されました。会員にはすでに送付済ですが、一般の皆様向けに、本所事務局(0-2250-0700 contact@jcc.or.th)や一部書店でも発売しています(1冊1000バーツ)。この「タイ国経済概況」は2年に一度発刊しており、タイにおける各分野の専門家に執筆していただいております。600頁を越える本書には、統計データも多数掲載されています。タイ経済・産業の現状を把握するために必携の一冊です。

「不動産業」はあぱまん情報が担当

画像③タイ国経済状況 第10章「タイの産業動向」の14「建設業・不動産業」の(2)不動産業では、あぱまん情報の山口政次代表のもと共同執筆者愛川裕二が、わかりやすいグフラも交えて編集しています。ご興味のある方は、是非一度ご一読ください。グラフの一例 ・バンコク地価水準及び地価上昇の推移(1985~2020年) ・バンコクコンドミニアム供給戸数推移(2006~2024年) ・バンコクコドミニアムエリア別価格推移 ・バンコクオフィス床の供給・需要・空室率の推移(2006~2023年) ・バンコクオイフス賃料の推移(2006~2020Q2) ・アジア主要都市のオフィス賃料比較 ・オフィス床新規供給推移 ホームページリンク https://twy.co.th/   あぱまん情報の広告

 

2021年7月5日 タイ自由ランド掲載

 

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