新規物件を控えている、景気低迷でリゾート地に影響

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タイでも最近は特にバンコクで、コンドミニアムを購入するタイ人が一般的になってきたが、タイのリゾート地でも同じように低層、高層のコンドミニアム販売が一般的になっている。

しかし、ここ数年のタイの景気低迷により、購買状況はよくなく、大手デベロッパーは新規の物件を控えている状況が続いている。

バンコクから最も近い避暑地パタヤでは、以前は極寒の自国からやって来るロシア人が購入の中心だったが、ルーブルの下落により、購入者は激減。不動産コンサルティング会社によると、それまで1年に1万ユニットは新規に出回っていたのが、2015年には8505ユニットへ、2016年は新規が3000ユニットまで落ち込む見込みで、新規に物件が出てきてもまだ売れ残りが1万ユニット以上あり、値段は上がらず、転売もできない状態だ。新規物件の販売率は77%で、大手デベロッパーもジョムティエンなどで、土地を確保しても建設は控えている状況が続いている。

一方、プーケットもここ2~3年は新規のコンドミニアムの物件が減っており、2012年は新規が6200ユニットほど出回っていたが、2016年は3000ユニットにとどまる見込み。
それらを合わせ、今まで新規で21500ユニットほど売り出されており、80%ほどが売れている。パタヤと同じようにデベロッパーは新規物件を控えている状況だが今後、プーケット空港の整備やプーケット市内の鉄道網の整備、そのほか、スラタニー~パンガー~プーケットの鉄道整備などが計画されており、コンドミニアムの購入需要はタイ人、外国人ともに期待できる状況だ。

また、バンコクから3時間ほどのホアヒン、チャアムなどはもともと、スカンジナビア半島のヨーロッパ人などに人気があったが、5~6年前からタイ人も新規コンドミニアムの物件を積極的に購入するようになった。

しかし、経済状況は悪く、タイ人の購入意欲も落ちており、2011年には新規が9000ユニットほど出回ったが、それ以後、減っていき、2016年は1500ユニットほどになる見込み。まだ売れていない物件も何千とあり、販売状況は70%ほどという。

今後の計画ではバンコクからの高速鉄道や、パタヤ~ホアヒンのフェリーなどの計画もあるが、現在は新規を控えている状態が続いている。

そのほか、タイ北部のチェンマイ市内も状況は同じ。今まで6700ユニットほどのコンドミニアムが販売されているが、販売率は60%にとどまっている。人気があるのは市内の一部の地域のみ。

一軒家など分譲住宅が同じほどの価格のため、そちらを買うタイ人も多く、コンドミニアムの購入は伸びない。

そのほか、リゾート地カオヤイも状況は同じで、ここ1~2年は停滞しており、中には入居者がなく、新規の物件をホテルに衣替えするところも出ている。2012年~2013年は新規が1年に1200~1400ユニットだったが、その後は1年に数百ユニット。合わせて4500ユニットほどになるが、販売状況は68%にとどまっており、チェンマイと同じように分譲住宅の方に魅力を感じるタイ人が多く、同地域は将来、バンパイン~カオヤイのモーターウェイの完成が見込まれるため、そのころには、状況がよくなると見られる。

2016年11月5日 タイ自由ランド掲載

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