UOBビル建設で再開発が加速?変わりゆくプロンポン駅前

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UOBビル建設で再開発が加速?変わりゆくプロンポン駅前

BTSプロンポン駅周辺では、老朽化した長屋風商業ビルが徐々に取り壊され、まとまった敷地で再開発が進んでいるが、長屋風のところは、一区画ずつ店がオープンしていて、ゴチャゴチャした中にも活気がある空間だ。

駅からスクムビット通りをソイ26に歩いて行くと、UOB銀行の大工事を過ぎると、キッチン新潟からこのような長屋が並んでおり、ソイを入ってずっと通り抜けると、さらに喜太郎寿司やばんやなどの日本料理店があるところまで続いている。

このあたりまでは結構、日本料理店もひしめいていて、ゴチャゴチャ感があるが、果たして、いつまで、この長屋風の商業店舗が営業できるのか、という向きもある。

こういった一等地では、大手の再開発ディベロッパーが例外なく、買収して取り壊されているので、時間の問題だろう、とも言われている。

再開発の波にさらされているBTSプロンポン駅からソイ26に向かうスクムビット通りだが、そんななかで、夕方からひっそり明かりがともされるのが「Bar  Kingston」。

 

UOBビル建設で再開発が加速?変わりゆくプロンポン駅前


食事のあと、2軒目に立ち寄るような店で、オープンしてから2年ほどになるが、マネージャーの角田さんが切り盛りしており、以前は欧米人の客が多かったが、最近は日本人の比率が6~7割に増えてきているという。

周辺にはメトロポリスなどのオフィスビルもでき、日本人の働く人が増えているため、こういった都会のオアシス的な店も重宝されるようだ。

角田マネージャーによると、ドリンク1杯で150バーツほどで、客単価は500バーツほど。駐在員から現地採用の人まで、年齢では30~50歳代で、この店で人と人がつながってくれるのがうれしい、と話しており、店を通じて横のつながりができるのが、この店のよさという。オープンは午後5時から深夜まで、ドリンクだけでなく、ステーキ、ハンバーグ、パスタなどの料理も用意している。

ところで、となりの大型工事のUOB銀行の建設が始まって、「うちもそうなんですが、ほかの店もあの基礎工事中に、自分のところの店が傾いたって言っています」というくらい、振動などが響き、実際に建物なども傾いていて、再開発の波に飲み込まれつつある。それでも、新たに2年契約を家主と結んでおり、角田マネージャーによると、「このあたりや、あと喜太郎寿司の周辺などの土地も持っている大地主だと聞いています。高齢なので亡くなったあとは、このまま契約が維持できるか心配です」と話しており、地主を親族などが引き継げば、大手のディベロッパーなどに売却され、このあたりの街並みが一変することもありそうだ。

 

2018年11月5日 タイ自由ランド掲載