発展が期待されるバンナー通り、フォレスティアズやバンコクモール

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高架の高速道路が伸びるバンナー通り。左にバンコクモールの建設
高架の高速道路が伸びるバンナー通り。左にバンコクモールの建設
高架の高速道路が走るバンナー通りの右手に、ザ・フォレスティアズの建設場所、その向こうにルンピニのコンドミニアム
高架の高速道路が走るバンナー通りの右手に、ザ・フォレスティアズの建設場所、その向こうにルンピニのコンドミニアム

コロナの状況ではあるなが、今後、バンコクの中で発展する地域として注目されるのが「バンナー地区」。広い幹線道路があり、バンコクからチョンブリーを結ぶ高速道路が走り、車で30分行けば泳げるビーチがある、というのがバンナーの立ち位置で、バンナー通りと呼ばれ、あるいはバンナートラート通りと呼ばれ、スクンビットが交わるところを基準にして、バンナー何キロという風に言うのが、バンナ通り沿いの位置を表す時の表現となる。

それで今、注目されているのが「ザ・フォレスティアズ」。まだベールに包まれた部分が多いが、このコロナ禍の中でも、モデルルームなどを公開し、コンドミニアムや一軒家の販売を開始しており、何と全体で398ライにも及ぶ地域で、その中に森林部分が30ライある、というからスゴイ。ルンビニ公園は全体で360ライといわれているから、計画地域全体で同じくらいの規模だ。

何より大手CPグループのマグノリア・クオリティー・ディベロップメント社によるプロジェクトのため、とん挫することがない、という点がよい。途中で計画中止がよくあるタイでは重要な点でもある。

また、この計画のよいところは、バンナートラート7km にあるところ。さらにバンナー通り沿いなので便利。なので、「都心から少し離れたところに、自然が豊かな場所で、パタヤにも40分で行ける場所に、コンドミニアムが持てるなら」と筆者も購入を考えてみたが、販売価格が500万~2億5000万バーツだというので、その時点であきらめてしまったが、興味ある人は将来的に価値の上がる物件として考えてみるのもよいだろう。

続いて、このバンナー通りの価値を、このコロナ禍のあとには確実に上げるだろうと思われるのが、「バンコクモール」。こちらも大手ザ・モールが建設しており、100ライ以上の敷地にショッピングモールやオフィス、コンドミニアムなどのミクスドユースの物件。ザ・モールというと、エンポリアムや各所ザモールなどの実績があり、すでに工事が始まっているが、とん挫することはないだろう。

今、だだっ広い計画地の中で、実際に工事が始まっていて、タイではよくある段階的なオープンとなる見込みで、コロナあとを見据えている模様。

続いて、バンナー通りで見逃せないのが、メガバンナーだ。イケアがデンと構えていて、そのほか、おなじみの日系レストランも集結していて、さらに徐々に拡張しており、今後はホテルやオフィスの計画もあり、まるでテーマパークのように広くて飽きさせない。

そして、バンナー通りの最大の拠点というと、スワンナプーム空港となる。今は外国人が入って来れない状況だが、コロナ禍のあとは徐々に中国人らの観光客が戻ってくるだろう。

そうなると、間近の免税店でもあるセントラルビレッジが注目される。空港から10分ほどで、独立した店舗群が130以上、220ブランドのアウトレット店だ。

そして発展にはやはり路線整備が欠かせないが、途中のシーナカリン通りを現在、MRTイエローラインの工事が進んでおり、80%近い進捗で、ラプラオ~サムローンが来年には完成する予定だ。

ただ、この路線だけでは十分ではない。バンナー通りを走るバンナー0㌔~スワンナプーム空港の計画があるが、まだ内閣の承認はおりていなくて、これはスクンビット通りからスワンナプーム空港のターミナル2までを結ぶ路線で、これができれば、フォレスティアズもメガバンナーもセントラルビレッジも車を使わないで行ける。

ところで、このバンナー地区の立ち位置は、バンコクとチョンブリーを結ぶ幹線で、チョンブリーでは現在、東部経済回廊(EEC) の国をあげてのプロジェクトが進んでいて、外国企業の誘致、投資をこの地域に集めようというもので、実際に日本企業なども、ここに投資を集中する企業なども出ており、そうなると、その幹部の住まいは、シラチャー?あるいはバンナー?あるいはバンコク?というところで、このバンナーはチョンブリーの EECに向かう際の居住地として注目されるのだ。

テパラックで販売中のスパライビラテパラック
テパラックで販売中のスパライビラテパラック
テパラックで販売が始まったシリィプレース・バンナー~テパラック
テパラックで販売が始まったシリィプレース・バンナー~テパラック

ただ、バンナー地区の住まいというのは、バンナー通り沿いは、まだ路線の計画が具体化していないため、大手不動産の高層マンションの計画は出ていないが、バンナー通りから通りを入っていくところで、大手が土地付きのタウンホームや一軒家などを開発している。これらの物件の立ち位置としては、「一軒家や土地付きのタウンホームを持ちたいが、都心では無理な中流階級の人が、このいわゆるテパラック地区の物件を求める」というもので、好条件の物件というわけではないが、「土地付き」という点で需要は結構あるようだ。都心のコンドミニアムは床を買っているだけだが、これらの物件は土地の上に新築が建っている点が、タイ人の土地信仰を刺激するのだ。

ただ、場所的にはバンナー通りといえばそうだが、テパラック通りをさらに過ぎた場所での開発が主流で、そのためとっても不便。なので価格は手ごろ。車がないと移動できない。

例えば、大手スパライの「スパライビラテパラック」は、24ライに及ぶ敷地での開発で、2階建てのタウンホールで3ベッドルーム。価格は200万バーツ余りと、都心の30㎡の新規コンドミニアムの半額ほど。

また、大手サンシリ社の「シリィプレース・バンナー~テパラック」が販売開始されたが、同じく2階建てのタウンホームで、219万バーツから。価格は魅力だが、重要な点はその場所からバンナー通りまで車で行くのに、果たして何分かかるのか?ということだろう。

 

2021年6月5日 タイ自由ランド掲載

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