【サムライ女子はつらいよバンコク】年始SP1 鶴岡八幡宮で大騒動!?瑠奈、初詣で迷子になる!



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年の瀬も押し迫り、新年を迎える準備に街中が賑わう中、瑠奈は友人たちと初詣の計画を立てていた。行き先は、鎌倉の鶴岡八幡宮。古都鎌倉のシンボルであり、源頼朝ゆかりの由緒正しい神社だ。

「今年は、鶴岡八幡宮で初詣しようぜ!屋台もいっぱい出てるらしいし、めっちゃ楽しそうじゃん!」

瑠奈は、スマホで鶴岡八幡宮の情報をチェックしながら、興奮気味に言った。

「いいね!初詣、久々に行きたいと思ってたんだ!」

親友のソムも、瑠奈の提案に賛成した。

「おめえら、初詣行くんなら、俺も連れてってくれよ!鎌倉の大仏も見たいし!」

瑠奈のアパートに居候中の亀次郎も、江戸っ子訛りで参加を表明した。

「亀次郎さん、行くのはいいけど、はしゃぎすぎて、また何かやらかさないでよね?」

瑠奈は、以前、亀次郎がバンコクの屋台で騒動を起こしたことを思い出し、釘を刺した。

「なんだい、瑠奈ちゃん!この亀次郎を誰だと思ってんだい?江戸っ子の心意気ってやつを見せてやるよ!」

亀次郎は、胸を張って答えた。

「大丈夫だよ、瑠奈。亀次郎さんも、たまには羽目を外したい時もあるでしょう?」

ソムが、亀次郎をフォローした。

こうして、瑠奈、ソム、ケン、そして亀次郎の四人は、元旦に鶴岡八幡宮へ初詣に行くことになった。

いざ、鎌倉へ!

元旦の朝、瑠奈たちは、早起きして鎌倉へ向かった。電車の中では、新年の抱負を語り合ったり、おせち料理を食べたりして、楽しい時間を過ごした。

「なぁ、瑠奈ちゃん。おせち料理ってのは、なんでこんなに種類が多いんだい?黒豆は甘いし、数の子はしょっぱいし…まるで、俺の人生みてえだぜ!」

亀次郎は、おせち料理をつまみながら、瑠奈に話しかけた。

「亀次郎さん、おせち料理はね、それぞれに意味があるのよ。黒豆は「まめまめしく健康に過ごせますように」、数の子は「子孫繁栄」っていう意味があるんだって!」

瑠奈は、スマホで調べた情報を亀次郎に教えてあげた。

「へぇ～!そうだったのかい!さすがは、令和の女学生は物知りだねぇ!」

亀次郎は、感心した様子で言った。

鎌倉駅に到着すると、すでに多くの人で賑わっていた。鶴岡八幡宮へと続く参道には、屋台がずらりと並び、美味しそうな匂いが漂っている。

「わあ!すごい人!屋台もいっぱいある!」
瑠奈は、目を輝かせて参道を歩き始めた。

「瑠奈ちゃん、ちょっと待ってよ!」

ソムとケンは、人混みの中、瑠奈に追いつこうと必死だった。

「おいおい、おめえら、待ってくれよ!年寄りを置いてきぼりとは、ひでえじゃねえか!」
亀次郎も、小走りで三人を追いかけた。

人混みでハプニング発生!

参道は、初詣客でごった返していた。瑠奈は、人混みに押されながら、何とか前に進もうとしていた。

「ちょっと、押さないでよ!」

瑠奈は、周りの人に声をかけたが、誰も気にする様子がない。

「もー、しょうがないわね…」

瑠奈は諦めて、人波に身を任せることにした。
「おい!おらぁ!押すな!この亀次郎様を誰だと思ってんだい!」

亀次郎は、江戸っ子気質丸出しで、人混みをかき分けて進もうとした。しかし、周りの人々は、亀次郎の言葉に全く動じない。

「なんだい、この野郎ども!俺の美声を聞いてねえのかい!」

亀次郎は、さらに声を張り上げた。

「亀次郎さん、落ち着いて!周りの人に迷惑だよ!」

ソムが、亀次郎を慌てて止めた。

瑠奈、迷子になる!

人混みの中、瑠奈は、いつの間にかソム、ケン、亀次郎とはぐれてしまっていた。

「あれ?みんなは…?」

瑠奈は、辺りを見回したが、三人の姿は見当たらない。

「どうしよう…迷子になっちゃった…」

瑠奈は、不安な気持ちでいっぱいになった。
「瑠奈よ、落ち着くのじゃ!」

頭の中の山田長政が、瑠奈を励ました。

「武士たるもの、このような状況でも冷静さを失ってはならぬ!」

「わかってるけど… 人が多すぎて、どこにいるのか全然わかんないよ…」

瑠奈は、途方に暮れた。

必死の捜索!

瑠奈は、ソム、ケン、亀次郎を探して、人混みの中を歩き回った。しかし、三人の姿は見つからない。

「ソム!ケン!亀次郎さん!」

瑠奈は、大声で三人の名前を呼んだが、返事はない。

「瑠奈よ、諦めてはならぬ!必ず、見つける方法はある!」

長政は、瑠奈を励まし続けた。

瑠奈は、長政の言葉に励まされ、再び捜索を始めた。

一方、ソム、ケン、亀次郎も、瑠奈とはぐれたことに気づき、それぞれが瑠奈を探し始めた。
「瑠奈ちゃ～ん!どこにいるんだ～い!」

ソムは、人混みの中、瑠奈の名前を呼びながら、キョロキョロと辺りを見回していた。

「瑠奈さん!聞こえますかー!?」

ケンは、高い場所に登り、瑠奈の姿を探していた。

「おい!瑠奈ちゃん!どこにいんだい!この亀次郎様が迎えに来てやったぞ!」

亀次郎は、屋台のおばちゃんに絡みながら、瑠奈の行方を尋ねていた。

そして、事件は起こった…!

瑠奈が、境内の一角にある池の近くに来た時だった。

「ん?これは…」

長政が、何かを感じ取ったようだ。

「瑠奈よ、あの池の周り…何か、奇妙な気が…」
長政の言葉が終わる前に、瑠奈は、強烈な便意に襲われた。

「うっ…ヤバい…トイレ…!」

瑠奈は、慌てて近くのトイレを探したが、どこも長蛇の列。

「瑠奈よ、我慢は良くないぞ!武士たるもの…」
「長政、今はそんなこと言ってる場合じゃない!もう限界…!」

瑠奈は、もはや我慢の限界に達していた。
「もう…ダメだ…!」

その時、瑠奈の体内から、轟音と共に、想像を絶する悪臭が噴出した。それは、まるで怪獣の咆哮のようだった。

「ぶぉおおおおおお!!」

周囲の人々は、一斉に瑠奈の方を振り返った。瑠奈は、恥ずかしさと絶望で、その場に凍りついた。

「なんだい、あの音と臭いは…!?まるで、化け物が…!」

亀次郎は、瑠奈のおならの音に驚き、鼻をつまみながら音のする方へ近づいてきた。

「瑠奈!?」

ソムとケンも、瑠奈のおならの音に気づき、駆けつけてきた。

まさかの結末!?

「みんな…!」

瑠奈は、安堵のあまり、涙を流した。

「瑠奈ちゃん、一体どうしたんだよ? すごい臭いがするけど…」

ケンは、鼻をつまみながら言った。

「あ…あの…ちょっと、お腹の調子が…」

瑠奈は、顔を真っ赤にして答えた。

「ははは!瑠奈らしいな!」

ソムは、瑠奈の失敗を笑い飛ばした。

「おいおい、瑠奈ちゃん!おめえ、一体何を食ったんだい?まるで、ドブ川の臭いがするぜ!」

亀次郎は、顔をしかめながら言った。

「瑠奈よ… まさか、その音と臭いで、仲間を見つけるとは… 天晴れじゃ!」

長政も、瑠奈の予想外の活躍に感心していた。
こうして、瑠奈は、初詣で迷子になったものの、最後はいつものおならの大きい音と臭いで発見されるという、不憫かわいいエピソードを刻んだのであった。