今年も大規模開発が目白押し、大手の複合施設で数百億バーツ

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今年も大規模開発が目白押し、大手の複合施設で数百億バーツ

今年も大規模開発が目白押し、大手の複合施設で数百億バーツ

 

最近、多くの開発プロジェクトで計画されているのが複合施設(ミクスドユース)という形態。住まいのコンドミニアムとオフィス、さらにはホテルなどを配置し、ショッピングセンターなども設けて、1つのコミュニティーを創設するというもの。

当然、ある程度の敷地が必要となるため、その多くが大手のディベロッパーや大手企業による開発となる。

ただ、プロジェクトは打ち立てたが、まだ始動していないところもあり、周辺の路線整備や景気低迷からの脱却ののち、というもくろみで、時期を見計らっているところもある。

すでに、建設中の複合施設の開発では、高島屋の入居も決定しているアイコンサイアムが急ピッチで進められており、来年のオープンを目ざしている。チャオプラヤー川沿いの好立地、50ライで高層コンドミニアム2棟や会議場、博物館、アミューズメント施設、ショッピングセンターなどを造るもので、投資額は500億バーツにのぼる。外国人旅行者にとってもバンコクのランドマークとなる壮大なもので、2棟のコンドミニアムはすでにその外観を現している、CPグループ、サイアム・ピワット社などによるものだ。

また、BTSプンナウィティー駅近くで進行しているプロジェクト「ウィスドム101(Whizdom101)も同じくCPグループのマグノリア・クオリティー・ディベロップメントによるもので、43ライの敷地で300億バーツを投資し、高層コンドミニアム、スポーツクラブなどを建設中。今年から徐々に入居開始となる見込み。

一方、先月、発表された大型のプロジェクト「フォレスティアズ(Forestias)」も、マグノリア社によるもので、バンナートラット通りの5~7km地点の300ライを使って、自然と共存するコミュニティーを造るもので、投資額は900億バーツにのぼる。2022年の完成を目ざしており、香港の企業なども参加する。

一方、アソークの旧日本大使館の場所、9ライで現在、建設中なのがシンハーコンプレックス。100億バーツをかけ、38階の高層コンドミニアム、オフィス、ホテル、5階の商業施設などを建設しており、今年のオープンを目ざしている。

そのほか、ビアチャーンのオーナー、チャルン氏が率いるTCCグループによる「ワンバンコク」が、スワンルム・ナイトバザールがあった場所に計画されており、104ライに及ぶ敷地で、5つの高層オフィス棟、5つの高級ホテル、3つの高層コンドミニアム、ショッピングモール、カルチャーセンター、さらには50ライに及ぶグリーンスペースを確保する見込み。1200億バーツの投資額で、2021年から順次、オープンしていくとしている。

また、地下鉄サムヤーン駅近くでは、同じくTCCランド系列のゴールデンランド社による「サムヤーン・ミットタウン」が12ライの敷地で建設中で、2019年末の完成を目ざしている。

そのほか、ビジネス街シーロムの入り口にあるドゥシタニホテルの再開発で、同ホテルと大手セントラルが同敷地で367億バーツをかけてホテル、コンドミニアム、オフィス、ショッピングセンターを造るもので、今年なかばから同ホテルが取り壊され、2024年の完成を見込む。

また、大手開発のスパライ社は、ビジネス街のサトン通りの旧オーストラリア大使館の敷地7ライで「スパライ・アイコン・サトン」を建設する。投資額は170億バーツにのぼる大型プロジェクトだ。

そのほか、都心では、BTSプロンポン駅前のエンポリアムの横に「エムスフィアー」をザ・モール・グループが計画中で、すでにさら地となっており、また、BTSバンナー駅近くのバンナー通り入り口に100ライに及ぶ土地で「バンコク・モール」を同グループが計画しており、ほぼさら地となっているが、まだ始動していない。

一方、大型プロジェクトとして注目されるマッカサン地区の508ライに及ぶ開発や、クロントゥーイ港周辺の開発などがひかえている。

 

2018年1月5日 タイ自由ランド掲載

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