アイコンサイアム、バンコク展望タワー、そして現地までのモノレール

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アイコンサイアムバンコク展望タワー現地までのモノレール

トンブリ側のチャオプラヤー川沿いで建設が進められている「アイコン・サイアム」は、バンコクの新たなランドマークとなりうる超大型プロジェクトだ。

約50ライの敷地に、コンドミニアムが2棟(70階と40階)、ショッピングモール、娯楽施設、会議場、博物館など延べ床面積は約75万㎡にものぼる巨大複合施設となる。

先日、建設現場を見てきたが、完成後の全体像がわかるくらい工事は進んでいた。今年末に予定されているオープンだが、来年4月頃にずれ込みそうだ。

日本人にとって気になるのは、ショッピングモールのキーテナントとなる高島屋だろう。タイ初進出となる高島屋はすでにシンガポール、ベトナムに進出しており、タイでの展開は今後の東南アジア戦略の基盤固めとして注目される。

アイコン・サイアムのショッピングモールは9階建てで、延べ床面積約52万㎡。プロンポンのエムクオティーエが約25万㎡、エンポリアムが約20㎡なので、その2つが合体したものより大きいという規模だ。

ミシュラン3ツ星レストランやタイ初進出となるファッションブランドも数多く予定されており、話題を呼びそうだが、アイコン・サイアム最大の魅力は、なんといってもリバーサイドというロケーション。川に面した部分は400mあり、光と音と水のショーを楽しめる遊歩道ができる予定で、飲食店などもリバービューを売りとした集客が見込まれる。

また周囲に世界的な高級ホテルが集まるエリアだけに、高級ブランドだけが集まったモールの別館も作られる。

さらにタイ全国77県の特産品が集うインドア水上マーケット、タイの歴史や文化を紹介し、世界各国の芸術作品の展示をする美術館アイコン・サイアム・ヘリテージ・ミュージアムなど観光客向けの施設も充実している。

屋上にはオリンピック規格のプールや陸上トラックが備わったスポーツ・コンプレックスもあり健康志向といったトレンドもしっかり取り入れている。

川沿いの観光施設というとアジアティークがあるが、そちらより高級路線というイメージだ。

ネックとなるのはアクセスの悪さ。BTSのクルントンブリ駅が最寄り駅だが、実際歩いてみたが20分近くかかった。サパンタクシン駅から橋を渡って歩いてもだいたい同じ時間がかかる。

車でもチャルンナコン通りは渋滞も多く、アイコンサイアム完成後はさらに混みそうだ。

周囲のホテルからは、直行のシャトルボートがでそうだが、一般の客にとって行きやすいロケーションではない。

その解決策としてBTSクルントンブリー駅から、タクシン病院までの1・8kmのモノレールを作る計画がある。

当然アイコンサイアム直結の駅もでき、そのための路線といっていい計画だが、アイコンサイアムは、サイアムパラゴンやサイアムディスカバリーを運営するサイアム・ピワット社、不動産開発会社マグノリア・クオリティ・デべロップメント・コーポレーション、そしてタイの大手財閥CPグループの3社共同プロジェクトで、この巨大な3社の協力もあり完成すればバンコク初のモノレールとなる。

またアイコンサイアムの真横の公的機関の土地に459mのバンコク展望タワーの建設も予定されている。すでに内閣の承認を得ており、バンコクのランドマークとして急ピッチで建設される見込み。

 

2017年7月20日 タイ自由ランド掲載

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