あぱまん情報2022年5月5日掲載 T.W.Y. バンコク都市開発研究所 長寿遺伝子 長寿遺伝子 老化は治療できる病気となるか? 腹七分目で長生き!

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健康なまま120歳まで生きられる時代が来る!

 1969年生、オーストラリア出身                (注)『タイム』誌による「世界で最も影響力のある100人」(2014)、「医療におけるトップ50人」(2018)に選出されている。
1969年生、オーストラリア出身 (注)『タイム』誌による「世界で最も影響力のある100人」(2014)、「医療におけるトップ50人」(2018)に選出されている。

人生100年時代ともいわれるように、人類はかつてないほど長生きをするようになった。このような中、ハーバード大遺伝学教授で老化研究の第一人者であるデビット・A・シンクレア氏が「92歳まで生きた祖母、晩年は祖母らしくなくなっていた。長く生きても良き人生と言えるのか?」という課題のもと、「LIFESPAN(ライフスパン):老いなき世界」を発刊した(図表1)。 この中で「老化は治療できる病気」と明言。生活習慣を変えるなどして「長寿遺伝子」を働かせれば、健康なまま120歳まで生きられる時代が来ると説く(産経新聞2020/10/24)。

老化を引き起こすたった一つの原因とは?

画像は英「Daily Mail」より引用
画像は英「Daily Mail」より引用

老化には色々と典型的な特徴があるが、シンクレア教授によると「老化とは情報の喪失にほかならない。」という。これは、加齢により我々の体中にある2万個に及ぶ遺伝子情報の読みだされ方がおかしくなることこそが、様々な老化の症状を引き起こすたった一つの原因という。そこで、そのような間違えた状態を若いころと同じように変えることができれば老化を防げるはずとする(図表2)。 若年から老化が急速に進行する「早老症(ウェルナー症候群)」と呼ばれる病気があるが、この研究過程で「サーチュンイン遺伝子の働きが衰えることが、老齢に特有の病気を発症する大きな理由の一つ」ということが解明されている。なお、このサーチュイン以外に、AMPKという酵素を活性化し、TORというたんぱく質をを抑制すれば、「老化という疾患」を予防でき「健康な長寿」が手に入るという。ところで、AMPKの活性化には、糖尿病の治療に使われる安価な薬剤メトホルミンが効く。タイの薬局では処方箋なしで安価で購入できる。TOR阻害剤は副作用が強いが、いずれ毒性の低い化合物が作られるであろうという。

サーチュイン(長寿)遺伝子を活性化する方法

(資料)日経Gooday30+ 2021/12/26
(資料)日経Gooday30+ 2021/12/26

サーチュイン遺伝子は、老化や寿命の制御に重要な役割を果たすとされる遺伝子で「長寿遺伝子」とも呼ばれている。なお、この研究が確立されるきっかけは、2000年米マサチューセッツ工科大学のレオナルド・ガレンテ教授と当時ラボのポスドク(博士研究員)であった現ワシントン大学医学部の今井眞一郎教授によるある研究発表であった。 このサーチュイン遺伝子は、全てのヒトが持っているものであるが、普段は働いていない。働かせるためにはスイッチをオン(活性化)にする必要がある。この遺伝子を活性化する方法は、1. 適度な運動 2. カロリー制限 3. 長寿遺伝子を活性化させる抗酸化成分・レスベラトロールを摂る、といったことが明らかにされている(図表3)。

すでに入手可能な薬やサプリメントはある

(資料  アマゾン)
(資料 アマゾン)

サーチュインの活性化の鍵を握るのが、NAD(ニコチンアドミドアデニンジヌクレオチド)という物質であるが、加齢と共にこの量は減少する。NADを増やすことが出来れば、サーチュインを活性化させ老化を遅らせる効果を期待できる。近年では、NADの前駆体であるNMN(ニコチンアドモノヌクレオチド、ビタミンB3からつくられる物質)の摂取なども注目を集めている。しかし、NMNは効果はあるというが年間数十万円以上かかるなど非常に高額なことが欠点である(図表4)。

サーチュイン活性化には腹七分目がベスト

カロリー制限もなく自由に餌を与えられたサル。生活習慣病のため毛並みも悪く、表情に締まりがない。(資料)高橋医院(東京・八丁堀)
カロリー制限もなく自由に餌を与えられたサル。生活習慣病のため毛並みも悪く、表情に締まりがない。(資料)高橋医院(東京・八丁堀)
カロリー制限を受けたサルは病気にならない。表情も精悍で毛並みもよい。(資料)高橋医院(東京・八丁堀)
カロリー制限を受けたサルは病気にならない。表情も精悍で毛並みもよい。(資料)高橋医院(東京・八丁堀)

日本には古くから「腹八分目」という言葉がある。これは、「何事もほどほどのほうがいい結果を招く、少食が健康を保つ。」ということだが、最近は「腹七分目」が健康だけではなく、長寿のもとになるとの説が相次いで発表されている。マサチューセッツ工科大学のレオナルド・ガレンテ教授は、「長寿遺伝子は摂取カロリーが腹七分目、六分目のときにもっとも活性化される」という説を唱えている。サルの実験では、カロリー制限をするとサーチュイン遺伝子が活性化され30%のカロリー制限を7週間するとほぼ100%活性化する(図表5)。 持続するのは大変ではあるが、健康寿命が延びるのであれば、あなたも今日から実践してみてはいかがでしょうか。  

著者紹介:T.W.Y.Co.,Ltd バンコク都市開発研究所 顧問 愛川裕二
1983年より30年間㈱大京に勤務。ビル事業、企画部配属後、1990年大京総合研究所課長を経て、1992年財団法人土地総合研究所出向。2006年以降、PM、AM、コンプラ等を経て、2017年よりTWY社顧問。 不動産コンサルテイングマスター、不動産証券化協会認定マスター、ビル経営管理士 >aikawayuji07@gmail.comまでご連絡ください。  
 

 

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あぱまん情報の広告2022年5月5日 タイ自由ランド掲載

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