EECタイ東部経済回廊、外国からの投資は断トツで日本

読了時間 < 1

EECタイ東部経済回廊、外国からの投資は断トツで日本

チョンブリー市郊外にあるグランドキャニオンチョンブリー
チョンブリー市郊外にあるグランドキャニオンチョンブリー
パタヤのビーチから船で行けるラン島
パタヤのビーチから船で行けるラン島

タイの東部地区、チョンブリー、チャチェンサオ、ラヨーンの3県で、外国からの投資を促し、タイ東部経済回廊(EEC) を確立する計画は、このコロナ禍でも進んでおり、商務省などのデータによると、3県での新規の会社登記は、この1~8月で4353件にのぼり、昨年同期に比べると、622件少なく、12.5%減だったが、このコロナ禍の中でも大幅な後退はなく、想定内で進んでいることがわかる。

3県のうち、最も多いのが、パタヤ、シラチャーを抱えるチョンブリー県で、3087件、続いてラヨーン県、チャチェンサオ県。

外国からの投資で一番多いのが48%の日本、続いて11%の中国、5%のシンガポール、3%のアメリカ、韓国となっており一時、中国が日本をしのぐかと思われた勢いは、また日本が盛り返しており、これは脱中国でタイに拠点を移す日本企業などもあるとみられる。

日本からは自動車部品などが多いが、全体の業種で見ると、サービス業60%、商社、流通24%、製造15%となっており、不動産関連投資や不動産仲介、建設関連が多い。

このコロナ禍で日本だけでなく欧米も、中国ー東南アジアの拠点としてタイに目を向けており、アセアンやオーストラリアへの輸出のための、自動車製造の拠点として整備する動きもある。

EECの構想で重要なのがインフラ整備だが、核になる3空港間の高速鉄道については、タイ最大の企業 CP グループが建設を請け負うことになり、2023年中に完成が見込まれており、マッカサン駅からウタパオ空港までを45分で結ぶという。時速250 km を想定しており、バンコクに居ながら、容易に東部3県に行くことができる。現在、バンコクからウタパオ空港までは車で2時間余りかかる。

鉄道に乗って、タイ東部に1時間以内で行ければ、観光開発にもはずみが付く。リゾートとしてパタヤ、ラヨーンなどのビーチリゾートがあり、観光開発も同時にできるのが強みだ。

 

2020年10月20日 タイ自由ランド掲載