【なつかしい記事】腰痛はどうやって治す?

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腰痛はどうやって治す?

長時間のデスクワーク、車での移動、家事や育児などで、タイでも腰痛に悩まされている人は多い。ある日突然ぎっくり腰になることもある。

「腰が痛いからといって、むやみに腰ばかりマッサージしても、かえって逆効果となることが多いんです」と話すのは、あおいニュートンクリニックの日本人責任者である田邉さん。駐在員とその家族を中心に、多く腰痛患者の治療をしている。

腰痛をはじめ様々な痛みの原因になるのは、骨盤のずれで、骨盤はいわば体の土台と、田邉さんは説明した。

骨盤には多くの筋肉が付着しており、何らかの原因で骨盤に付着する筋肉が過緊張を起こすと骨盤を悪い方向へ引っ張るそうだ。

腸腰筋、大腿四頭筋などが骨盤を歪ます原因となる代表的な筋肉で、こういった緊張の強い筋肉を緩めて、骨盤を正常な位置に戻すことで、痛みは消えるという。

これはKYT(Ken・Yamamoto Technic)という世界で活躍する腰痛治療家のケン・ヤマモト氏が考案した人体の理想の骨格の位置に戻すという新しい療法で、その効果的な治療法は、海外でも高く評価され、現在世界中に広がっている。

田邉さんは、日本でヤマモト氏のセミナーに参加し直々にその技術を学んできた。それをあおいニュートンクリニックのスタッフにもしっかり伝授している。

「症状ばかりにフォーカスするのではなく、全体を見て根本の原因をしっかり追究していく事が大切」と話す田邉さん。「体は繋がっているので、骨盤を正しい位置に戻し下半身のバランスを取り戻すと自然と腰痛はなくなります。それどころか首や肩のコリまで治ってしまいます。それだけ骨盤の位置は大事なんですよ」と熱く語る田邉さん。

同クリニックでは、「世界の腰痛を治したい」というヤマモト氏のKYテクニックを、メインで活用していくという。

実際にKYテクニックを体験させてもらった。まず体をチェックしてもらうと、私の右足が左足に比べ僅かだが長いのがわかった。骨盤の位置がゆがんでいると、左右の足の長さに長短があるように見えるという。長時間同じ姿勢で座って、右手でひたすらマウスを動かしていると、どうしても体の左右のバランスは崩れる。自分でもなんとなく感じていたが、放置しておくと、いずれ腰痛を引き起こす可能性は高いという。

田邉さんの指示のもとタイ人整体師のチョークさんに、骨盤のゆがみの原因となっている筋肉の緊張を緩めバランスを整えててもらった。ベッドに横たわり、腰を回転させたりしながら緊張している筋肉をひとつひとつ緩めていく。長い方の足と短い方の足では緊張してくる筋肉は違うという。

KYテクニックの整体治療後、再度チェックしてもらうと、明らかに腰の回転域が広がっており、その即効性に驚いた。

さらに同クリニックにある脊椎専用治療器プロテックを使えば、より効果的という。
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フジスーパー1号店のあるソイ33/1にあるジャパニーズ鍼灸クリニックでは、肩凝り、腰痛、ギックリ腰、偏頭痛、手足のしびれなどいろいろな症状に対応しているが、これらの症状も、根源を突き詰めると骨盤のゆがみや足首のズレが原因ということが多く、こういった潜在的な骨盤の傾きや足首のズレの腰痛を含めると、患者全体の7割近くが腰痛がらみという。

日本人責任者である勝倉さんは、腰痛患者の7割ほどは女性で、育児中のお母さんが腰を痛めることが多いと話す。

育児では中腰になることが多く、だっこひもをすると重心が傾き、知らぬ間に前後左右の筋力バランスが崩れ骨盤がゆがみ、そのまま無理して動かしているうちに腰痛を引き起こしてしまうそうだ。
鍼灸治療では鍼を刺すことで皮膚や筋膜、筋肉組織に微細なキズを作り、その部分を修復しようとする人間の体が持つ再生力(自然治癒力)を活性化させます。

傷がついた皮膚や筋膜、筋肉組織は再生・修復の為に血流を増化させる。再生された皮膚や筋膜、筋肉組織は、本来あるべき弾力や柔軟性を取り戻し、ゆがんでいた骨盤の位置を正常に戻していくのだ。

鍼は痛そうと敬遠している人も多いと勝倉さんは言うが、私もその一人であった。今回初めて体験させてもらったが、刺す場所によってはチクリとはするが、痛いということはない。刺したことを、まったく気づかない鍼もあった。

体の場所、筋肉の厚みによっては4~5cm入っている鍼もあると聞き、その深さに驚いたが、不思議なほど痛みはない。そのかわりに、筋肉にズンと重い感覚があった。さらに鍼にお灸をつける灸頭鍼をすると、筋肉が内側から温まり、体の芯から血流が良くなってくるのが実感できる。

勝倉さんは、痛くなってからくるのではなく、予防・体調管理として鍼で血流を活性化し、筋肉の再生力(自然治癒力)を高めておくと効果的という。

同クリニックにはサッカーのタイ・プレミアリーグでプレーする日本人選手も通っているそうだが、体が資本だけに怪我の予防と再生力アップに余念がないようだ。

今は痛くないといっても、腰痛は誰にでもある日突然発症する可能性があるので、日頃からのケアは大切だ。

 

2016年8月20日 タイ自由ランド掲載

 

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