【なつかしい記事】故郷の中国料理をバンコクで!

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故郷の中国料理をバンコクで!
故郷の中国料理をバンコクで!

 

 

バンコクには手ごろな値段で食べられる美味しい中華料理店がたくさんありますが、日本人率も非常に高く、場合によっては中国人よりも日本人のお客の方が多いのでは?というお店もたくさんあります。

バンコク在住の中国人Tさんによるとバンコクにある日本人率の高いお店などは、日本人に人気のメニューを、辛さなどを抑えて提供しているところが多く、地方色はそれほど強く出ていないといいます。

Tさんは広東出身ですが、意外にも辛いものが苦手だそうです。広東は中国の中でも料理に唐辛子をあまり使わない珍しい地域で、そのなかでも家庭料理は肉や野菜を砂糖、醤油、塩、にんにく、しょうがを使って炒めた素朴なものが多いといいます。

日本人と感覚が似ていて、肉を食べすぎたというときは野菜中心の炒め物にしたりと、肉と野菜のバランスをよく考えているそうです。

バンコクの人気の中華店といっても、自分の故郷の味とは違うために、行きつけのお店は少なく、おそらく日本人の方が詳しいだろうといいます。また、ヤワラートのお店もあまり口に合わない。

そんなTさんが唯一よく行くお店というのが、アソークの中ほど、ソイの少し奥にあるこじんまりした中華料理店「七里香」。

中国北部の味と看板が出ていますが、炒め物などは広東の素朴でシンプルな味付けの家庭料理にとても似ているといいます。

タイの中華料理は、余分な調味料が加えられていて、全体的に塩辛い味つけになっていることが多い。特に化学調味料が入りすぎとのことで、ここで料理を注文する際も、化学調味料は入れないでと念を押して注文します。バンコクでは野菜が不足しがちなので、メニューにないものでも、厨房にある野菜を使って、野菜メインの炒め物を作ってもらうこともあるそうです。

最初にこのお店を見つけたときは、とてもこじんまりした店なので、中国人しか来ない店なのではと思っていたそうですが、ここも日本人客の割合が多く驚いたといいます。

そして、もうひとつ、知人の中国人に教えてもらったお店でたまに行くというのが、チョンノンシー駅降りてすぐの「永和豆腐」というお店。休日などは昼も夜も混み合っている人気店で中国人はじめ、日本人、中国系タイ人にもよく知られています。

台湾出身の主人が開いたお店で、自家製豆乳をはじめ、餃子、餅、饅頭、麺類などの小麦料理が豊富。また、小龍包も名物です。

このお店はTさんの故郷の味とは違いますが、美味しい小龍包がたまに食べたくなるのと、また広東では豚肉料理が多いそうですが、個人的には牛肉が好きで、ここでは牛肉入りの麺料理を好んで食べます。

また、バンコクではまだ見つからないというのが飲茶の美味しいお店です。Tさんは以前は香港で働いていたこともあるそうですが、香港は外資が多いことから、飲食店、特に飲茶のレベルがとても高い。香港のものに匹敵するものはなかなかないとのこと。

また、バンコクの街中にあるローカルフード、ダックのせご飯や、魚のすり身入りのクイティアオ、とろとろに煮た豚足をご飯にかけて食べるカオ・カ・ムーなども自分の故郷に同じものがあるので、それを食べることも多いそうです。

ちなみに、火鍋や、魚を丸ごとつかった一品料理、揚げ物、餃子、冷菜はすべて北部発祥だそうで、バンコク市内の日本人が気軽に行くようなお店は北部メニューの割合が多いようです。どれも日本人が親しみやすい料理なので、バンコクで長年愛されているお店が多い理由がわかります。

また、四川や雲南省のお店はホワイクワンにあり、知人の中国人も自分と同じように故郷の味に近いお店を見つけて通っているといいます。
日本人が親しみやすい味なら、やはりバンコク市内のお店ですが、地方の本物を食べてみたいという人はホワイクワンを散策してみるのもよいかもしれません。

2014年12月20日 タイ自由ランド掲載