トンロー通りを走るモノレールは2030年に完成?
前号まで工事中の3路線について取り上げたが、スクムビット界隈に住む日本人に一番関心がある路線というと現在、計画されているワチャラポン~トンローの路線16.25 kmだろう。
比較的、裕福な外国人の居住が多く、その中でも日本人の駐在が多く、特に日本から派遣された会社員の住まいが集中しており、そういった家賃2万から7万バーツの物件を建設するケースも多い。コンドミニアムの1戸を購入して賃貸で貸し出すのだ。今ではそういったコンドミニアムを購入する場合は、新規で1㎡当たり15万~20万バーツ以上で、1戸1千万バーツ以上という豪華な物件が多い。
計画ではこのグレーラインは、トンロー通りを端から端まで通る路線で、これが完成すれば今、トンローで走っている赤バスに乗ることもなく、スムーズにトンロー通りを移動できる。計画路線に入っているが、内閣の承認を待たなくてはならないので、完成は2027年ごろといっているが、工事がいつ始まるかによるが、モノレール建設5年として、2030年がメドだろうか。
このグレーラインは全15駅が予定されており、トンロー通りではトンロー・ソイ10あたりとワッタナー区役所あたりに駅が予定されているので、その周辺は活気づくだろう。
特徴的なのは、他の多くの路線と連絡していることで、乗り換えがいろいろできる。ピンクライン、ブラウンライン、イエローライン、オレンジライン、エアポートレイルリンク、そして現在走っているBTSと連絡する。
BTSトンロー駅周辺は、単発の開発があちこちで行われているが、核となる駅に直結のショッピングモールなどもなく、まだ開発の余地はありそう。駅周辺の土地は1タランワー当たり250万バーツで、ソイの中に入ると1タランワー150万バーツほど。
さらに興味深いのは、そのあとの第2、3フェースのプラカノン~ルンピニ~タープラの延長だが、BTSプラカノン駅を起点にして、プラカノン~ルンピニーの12.2kmで10駅、ルンピニー~タープラの11.5kmの9駅で、バンコク大学やシリキットコンベンションセンター、クロントゥーイ、ルンピニー、スアンプルー、ナンリンチー、ラマ3世、タラットプルー、タープラまでで、スアンプルー、ナンリンチーという、行きづらかった場所が一気に近くなる。都心を横断する路線として、スクムビットに住む日本人にとって楽しみな路線といえるだろう。
2022年10月5日 タイ自由ランド掲載