「PCサポートタイランド」のコラム第264回はストレージのデータ取り出し
こんにちは。PCサポートタイランドの吉田です。コラム第265回のテーマは「ストレージのデータ取り出し」についてです。
ストレージ(HDDやSSDなど)が故障したと思ったら、電源をすぐに切って下さい。
電源を入れるたびにデータが壊れ、復旧するのが難しくなるからです。
ストレージの故障は、論理障害(ソフトウェアが原因)と物理障害(ストレージの部品の故障)のどちらか、もしくは両方が原因になります。
論理障害の場合は、専用ソフトや別のOSを使ってデータを取り出すことができる場合があります。しかし、物理障害の場合には、基盤やアーム、その他の部品を交換しなければ直りませんので、クリーンルームがない状態では不可能です。
私の経験から、論理障害の場合は80%、物理障害の場合は20%の復旧率となっております。
しかし、壊れてから長時間稼働させて、ストレージのディスクに傷がついていた場合には、復旧率は極めて0%に近くなります。
また、SSDやUSBメモリなどのフラッシュメモリについては、ほとんどの場合復旧できないことが多いです。ですので、SSDやUSBをメインのデータ保存先にしている場合は、壊れてもいいデータを入れるか、別のストレージを利用してください。
最近のノートPCはHDDではなく、SSDがメインとなっております。ノートPCやタブレットPCに大事なデータを入れることのリスクを考えて下さい。
また、データを無事に取り出したいのなら、壊れたら電源を入れないことが大事です。ストレージの知識がない場合は、ご自身でデータ復旧ソフトは使用せず、PCの知識のある人に取り出しを依頼することをおすすめします。
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