【なつかしい記事】チェンライ産の日本米精米したてを毎日配送
バンコクの日本人主婦の間でも評判のチェンライ産日本米ブランド「こめやの米」。もっちりとした食感に、噛めば噛むほど米本来の甘みが口いっぱいに広がります。
「こめやの米」をバンコクで販売しているサイアム・シティマート社は前身の会社を含めてバンコクではすでに12年の歴史があります。代表の寺村俊之さんは、今年で在タイ13年目。
会社設立当初は「こめやの米」を一般向けに販売していましたが、その後は、飲食店向けの卸販売も行うようになり、業務を拡大してきました。
現在は、バンコクの飲食店、約370店舗に日本食材の卸販売を行っており、また、一般向けには「こめやの米」のほか、豊富な食材を扱ったショッピングサイトも開設しました。
寺村さんはもともと、旅行でバンコクに度々足を運んでおり、その際目にした、昔ながらの屋台のそばに最新の高層ビルが建っているバンコクの景色に、ビジネスの可能性を感じたといいます。
日本では、すでに古いものでも、バンコクでは商売になるものが、まだたくさんあるのではないか。そう考えながら、13年前に来タイし、当初は、まだ外国人が簡単に携帯のSIMカードを購入することができなかったため、タイ語学校に通いながら、日本人向けに携帯電話レンタルサービスを行っていました。
そんなとき、営業先で出会った、日本の大手精米機の会社の社長が、チェンライでおいしい日本米を作っている日本人がおり、その人の米をバンコクでも一般向けに販売したいので、販売の仕事を始めないかと寺村さんに勧めてくれました。
当時のタイ産の日本米といえば、ぱさぱさの食感に日本米独特の甘みもないもので、一流ホテルの日本料理店でさえ、タイ米ともち米を混ぜて炊いて日本米風の食感を出していたといいます。
大手精米機の社長は、チェンライで日本人が作る日本米を、バンコクにいる知り合いのみに口コミで販売しており、せっかく美味しいお米なのだからと、もっと正式に販売したいと考えていました。
その話を聞いた寺村さんは、早速チェンライに向かい、その日本人と会うことになりました。
チェンライに住む日本人とは、日本の大手精米機会社を早期退職し、チェンライに日本人の奥さんと住みながら、空いている土地で日本米を作っている平岩さんという人でした。
現地の人を雇いながら米作りを教えたりと、職業支援も同時に行っており、現地の人の生活向上に貢献している日本人としても有名な人でした。当時は、在タイ日本人の間でもよく知られており、その後は、日本のテレビ番組でも特集されました。
平岩さんの作るお米を初めて食べた寺村さんは、あまりの美味しさに、とても驚いたといいます。日本産の米にも負けないくらいの美味しさだったそうで、せっかくなら、つきたての米をバンコクの人にも食べてほしいと考えはじめました。
そのとき頭に浮かんだのは、店頭に並べる通常の販売方法ではなく、注文した分だけその場で精米してくれる、昔ながらの日本の米屋さんのスタイルでした。
日本の米屋さんをヒントに、チェンライで精米した米をそのままバンコクに運び、注文がきた分だけ直売で届けるという方法で販売をはじめました。
12年たった今でも、販売方法は変えておらず、週5日、つきたての米が事務所に届きます。
当初は1度に精米してバンコクに運送できるのは300㎏が限度でしたが、その後は収穫量も、一度に精米できる量も増え、今では、毎回1トンの米が事務所に届きます。
販売を続けてきた12年の間には、ほかの日本米ブランドも改良を重ね、今では美味しいお米のブランドがたくさんスーパーに並ぶようになりました。
しかし、チェンライの寒暖の差がある大地で、丁寧に栽培された「こめやの米」は「香りも味も、一味違う自信の品です」とのことで、また、最近始めたショッピングサイトでは「こめやの米」のほか、梅干や日本ブランドのソースなども購入できるようになりました。
2016年2月20日 タイ自由ランド掲載
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