【タイの田舎の小さな家から】マカプーチャデー: タイの心をつなぐ精神性と伝統
今年は2月24日(土)がタイのマカブチャ(万仏節)です。※2月26日は振替休日です。
タイにおける重要な仏教行事、マカプーチャデーの深く豊かな歴史に触れさせていただきます。
タイに定住して約20年が経ちますが、この国における仏教の行事とその独特の伝統は私の日常生活に深く根付いております。マカプーチャとは、満月の日に行われるこの祝祭日が、まさに「大集会」を意味する通り、釈迦による教えが一斉に弟子たちに伝えられた歴史的な瞬間を称えるものです。
この祭日は、仏教の開祖である釈迦が、修行を始めてからちょうど45年後のこと、マガダ国のヴェラマナ寺で、偶然にも自発的に集まった1250人の弟子たちに向けて教えを説いたことに由来しています。
重要なのは、これらの弟子たちが全員が釈迦から直接教えを受けたアラハント(悟りを開いた者)であり、この偶然の集まりで釈迦が説いたのは、仏教の核心とも言える「三宝」です。
毎年この日、私たちは寺院に集い、献花や献灯を行い、仏教の五戒を守ることを新たに誓います。夜になると、寺院の本堂を三回、ろうそく、お香、そして蓮の花を携えて周ります。これは「ワィエンティエン」と呼ばれ、僧侶と信徒が一緒になって行う精神性を象徴する美しい儀式です。仏陀への深い敬意を示すと同時に、このような行事を通じて私たちはコミュニティとしての結束を確かなものとしています。
私自身、日本の仏教徒ながら、この祝日の深遠な意義と共に、タイの仏教徒とともに祝福し、憩いの時を過ごすことを大切にしています。タイの仏教文化は、祝日だけではなく、日々の生活の中に息づいており、この素晴らしい習俗に参加することは、いつも私にとって大きな喜びどころです。
タイの文化に根ざし、オープンな心で向き合うことは、ここに暮らす我々外国人にとっても、学びと成長の機会を提供してくれます。この美しいマカプーチャデーの日が、信念を新たにし、心を浄化するのに相応しい時であることを、ぜひ多くの人々にも知っていただきたいと思います。
マカプーチャは、ブッダが初めて説法を開いた日、および、1,250人の弟子たちが何の前触れもなく同時に悟りを開いた日を記念した日です。
この日には、タイの人々は仏教寺院に集まり、仏陀像に花やお供え物を捧げ、説法を聞きます。また、多くの人が断食や瞑想を行い、仏陀の教えを心に刻みます。
マカプーチャは、タイの仏教徒にとって最も重要な祝日のひとつであり、全国的に祝われます。
マカプーチャの由来
マカプーチャは、サンスクリット語の「マハ・プージャ」をタイ語に訳したものです。マハは「大いなる」、プージャは「礼拝」を意味します。
マカプーチャは、ブッダの誕生、悟りを開いた日、涅槃を迎えた日である、仏教の三大節目のひとつである「仏陀三紀(ブッダトリユティ)」のひとつに数えられています。
マカプーチャの行事
マカプーチャの日は、タイ全土の仏教寺院でさまざまな行事が行われます。
* 仏教徒は、早朝から仏教寺院に集まり、仏陀像に花やお供え物を捧げます。
* 僧侶による説法が行われます。
* 多くの人が断食や瞑想を行います。
* 夜には、ろうそくや線香を灯して、仏陀を讃える行事が行われます。
マカプーチャは、タイの仏教徒にとって、仏陀の教えを心に刻み、仏教の教えを広める大切な日です。
そのことから、マカプーチャデーでは、一般的に、お酒を飲むことは控えられます。
しかし、マカプーチャデーは、タイの祝日であり、多くの人が家族や友人と過ごす日でもあります。そのため、お酒を飲む人も一定数います。
また、マカプーチャデーには、仏教寺院でさまざまな行事が行われますが、その行事によっては、お酒が振る舞われることもあります。
このように、マカプーチャデーでは、お酒を飲む人もいれば、飲まない人もいます。また、仏教寺院でのお酒の振る舞いも、行事によって異なります。
ただし、マカプーチャデーは、仏教徒にとって重要な祝日であることを理解し、控えめにお酒を飲むように心がけましょう。