EEC内の新都市構想はバンラムンのフアイヤイでジョムティエンビーチから10km
中国人の来タイも、今年なかばといわれていたのが予定より早く来れるようになり、外国人観光客の集客が見込まれる。それとともにタイでの大プロジェクトの一つが、タイ東部3県チョンブリー、チャチェンサオ、ラヨーンへのタイ企業、外国企業の誘致と新都市構想だ。
新都市については、日本人の住まいが多いシラチャーの近くや、バンコクにも近いチャチェンサオなど、候補地がいろいろ取りざたされるが、ウタパオ空港に近く、ジョムティエンビーチにも近いバンラムン群のタンボン・フアイヤイは、適切な候補地の一つでもある。ちょうど、ジョムティエンビーチへの高速道路の降り口にあたり、スクムビット通りに出て、オーシャンマリーナヨットクラブのすぐ近くの広大な土地。
農業関連土地事務所によると、この15,000ライの土地ですでに377件中、355件、5,000ライの土地が明け渡されているさなかという。1ライ50~80万バーツとなっていて、その多くがキャッサバ、パイナップル農地で、住居ではないため比較的、容易に交渉が進んでいるという。このプロジェクトはすでに昨年末、内閣の承認を得ている。
地区的にいうと、ジョムティエンビーチから10kmほどで、ウタパオ空港にも15kmほど。東部経済回廊(EEC)のインフラ整備で、3空港を結ぶ高速道路、ウタパオ空港の整備、マプタプット港の整備、レムチャバン港の整備など、どのプロジェクトにも近い。
まず、大まかには2027年には完成を目ざしていて、金融機関、教育・研究機関、メディカルハブなどの構想もある。あと、5年後だが、その時にはバンコクからパタヤまでの高速鉄道が1時間以内で行けるようになる。
また、その3空港を結ぶ路線のパタヤ駅から北パタヤを通り、バリハイまでの12駅で市内鉄道が計画されており、事業費は269億バーツとなり、PPP方式を採用し、初乗りは16バーツを予定している。
一方、EECでは電気自動車など、BOI認可の事業が目白押しだが、異色のエンターテイメント事業では、ジョムティエンビーチの高速を降りたところで、コロンビアピクチャーズによるテーマパーク「アクアバースタイランド」も進められており、100ライの敷地で、国内外の観光客の経済効果は100億バーツ以上という大規模なもので、関係施設で働く人は1,000人以上が見込まれており、すでに以前のカートゥンネットワークの敷地を買収し、オープンしている。
EECによると、今後10年に渡る開発により、35万人が行き交うスマートシティーを造ろうというもので、チョンブリー県バンラムン群フヤイヤイ地区の14,619ライのまず、5,000ライで明け渡しを進めており、377件のうち、350件が応じており、1ライ当たり50~80万バーツの金額となっている。
この東部経済回廊(EEC)内には様々な計画が上がっているが、タマサート大学を中心として、パタヤタマサート医療施設の創設もその1つ。
バンラムン群タンボン・ポーンの好立地で、585ライの土地で建設するもので、メディカルハブとして興味を持つ企業などがすでに検討していて、全体の投資額は80~90億バーツにのぼる。
敷地内を4つのゾーンに分け、研究教育地区、経済地区、サービス地区、高齢者などの住まいに分けて検討中で実際に、ニアワナダイイ(Nirvana Daii)社が50ライで高齢者住宅などを計画している。同地はEEC内のBOI事業として、11~13年の税優遇を受けられ、外国からの技術者誘致では、土地購入、ビザ優遇などの利点がある。
2023年2月20日 タイ自由ランド掲載