タイの社会保険に終身で入れる

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タイでロングステイをする日本人高齢者も多い。物価が安く、少ない年金でも過ごしていける。気候も温暖で過ごしやすい。快適なロングステイを満喫できそうだが、いざ、病院にかかってしまうと、日本よりも高い医療費がかかることもあり要注意だ。

日本に保険がある人は日本で治療を受け、健康な状態の時にタイに来るのがよいだろう。

あるいは、タイでは日本人向けのAIA保険などの医療保険もあり、かけ捨てで1年間分ずつ支払って、バンコク病院やサミティベート病院などでも治療できる保険がある。入院のみの場合で、50歳の人なら1年で3万バーツほどだろうか。かける内容にもよるが、基本的に1日でも入院すれば医療費は無料。しかし、手続きが少しじゃまくさく、付き添ってくれるタイ人がいないと処理が難しい。

さて、もっと効率がよく、お得な方法があるのかと見てみると、タイで働いている日本人なら社会保険に入っており、指定した病院での通院レベルの治療は無料になる。もっとも、大きな手術などは治療費負担となるが、日常的なものなら無料。

健康な人なら、この社会保険を一度も使ったことがない、という人は多いだろうが、慢性的に薬をもらっている人や毎月、定期的に病院に通っている人にとってはありがたい。

さて、ここである日本人の例を取り上げてみたい。

在タイ10年ほどになり、ずっと働いていたが、55歳になり仕事を辞めたと同時に社会保険料が戻ってくるというので、それに申請し、7万バーツほどを受け取った。しかし、そのお金をもらうということは、55歳で社会保険を停止するということだった。

その日本人は持病があり、糖尿病で毎月、指定の病院で血糖値をはかり、薬をもらい、また緑内障のため、目ぐすりをもらっていて、社会保険に入っている時は、無料だったが、停止してからは自己負担で2500バーツ余りが毎月かかるようになった。

タイの社会保険は個人でも入ることはできるが、タイ人ならスムーズにそれが可能。外国人の場合は1年間、労働許可証を取り、社会保険に入っていれば、のち、個人保険に切り替えられる。

そのため、彼はもう一度、会社に所属し、労働許可証を取り、1年以上社会保険を収めた。その後、会社を辞めると同時に社会保険も個人名に切り替え、今では毎月400バーツほどを支払って、通院をしている。タイ人と同じように終身的にこの保険を使えるので、このように持病のある人にとっては非常にありがたい保険ともいえる。

ただ、基本的には、この社会保険はタイ人のものだから、日本人としてはちゃんと日本の保険料を払って日本の治療を受ける、というのが正しい方法かも知れない。

 

2017年11月20日 タイ自由ランド改訂版

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