西野順治郎列伝 93 第11章- 13 国際感覚と東南アジア
今回から2回に分けて、1976年(昭和51年)4月刊行された神奈川大学同窓会誌「宮陵」に掲載された投稿を紹介します。
この時西野さんは59歳で、日本会会長およびタイトーメン社長の職に就任しています。
ビジネスマンとして、卓越した見識を持っていたことが伺えます。
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国際感覚と東南アジア
西野 順治郎
日本人はもともと国際感覚に乏しいとよく言われているが、これはそれだけの理由があると思う。
従来、外国と国境を接することもなく列島の中に閉じこもって日本人同志だけで生活し一部の必要に迫られた人たちを除いては外国語を習得する機会も十分になかったためでもあろう。
私が宮面丘の学園を去って初めてタイ(当時はシャムと呼ばれていた)に渡航した頃はシャム国、又はその首都バンコクと言っても知っている人はほとんどなかった。
そして神戸・シンガポール間を2週間の船の旅をして、実に二日間国際列車に揺られてバンコクに着いたものである。
それが今日では東京・バンコク間を数時間で結ぶ飛行機が毎日10便も飛んでいる。要するに世界はそれだけ縮まったのである。
地球の隅で起こった事件でも直接あるいは間接的に全世界に影響を与えることが多い世の中である。
今では日本列島の中で居れば外国の事はどうでも良いのだと言って過ごすことができないのである。
特に日本のように資源のない国では諸外国との経済交流によって生きていくより他に途は無い。
しかし、経済交流のみに偏重して文化を忘れ総合理解を欠くようでは国際社会についていけない。
第二次世界大戦後、日本経済は驚異的な成長を遂げ、その貿易と海外投資は著しく伸びた。
しかし国際間の相互理解を欠いた結果、各地で種々の問題を引き起こした。
特に東南アジアにおける反日運動は我々の記憶に新しいところである。
最近では東南アジア諸国自身の内政にも種々問題があり、また日本側でも反省の声が聞かれ、その態度を改めんとする努力が払われているせいか、これら諸国における反日運動も下火となってきている。
(次回号へ続く)
2024年6月5日 タイ自由ランド掲載
この記事は、日本とタイの文化交流と相互理解を深めるための提案を詳しく述べています。特に、若い世代の意見交換の場の設置、学術書の翻訳・紹介、留学生交換プログラムの改善など、具体的な施策が提案されています。
🔗 日本とタイの長い歴史的な絆と、両国の友好関係を深めるための様々な取り組みが紹介されています。文化外交の重要性が強調されており、お互いの理解を深めることの大切さが説かれています。
🔍 在留日本人のタイ人との交流不足や、一部の日本人観光客のマナー問題にも言及し、改善の必要性を指摘しています。報道機関にも、両国の親善関係を前面に押し出した報道を求めています。
🫶 日本とタイの絆を一層強化し、相互理解を深めていくための具体的な提案が詳しく述べられており、大変参考になる内容だと思います。文化交流の重要性を再認識させられる良い記事ですね。
💡 さらに、両国の学生交流プログラムの拡充も提案されています。留学生の質の向上と、相互理解の深化につながる取り組みだと評価できます。
🙂 日本とタイの友好関係をより一層発展させていくための、建設的な提言が盛りだくさんの記事だと思います。両国の絆を深めていくための具体的な施策が示されており、大変参考になる内容だと感じました。
²: [The New York Times](https://www.nytimes.com/2018/02/03/world/asia/mount-everest-how-tall-nepal.html)
ソース: Bing との会話 2024/1/10
(1) 西野順治郎 – Wikipedia. https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%A5%BF%E9%87%8E%E9%A0%86%E6%B2%BB%E9%83%8E.
(2) 西野 順治郎 – Webcat Plus. http://webcatplus.nii.ac.jp/webcatplus/details/creator/55292.html.
(3) 西野順治郎とは – わかりやすく解説 Weblio辞書. https://www.weblio.jp/content/%E8%A5%BF%E9%87%8E%E9%A0%86%E6%B2%BB%E9%83%8E.