ジェーのタイ紀行、90年以上前の生活をのぞき見。そこには後世に残したい品々ばかり

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貴重な展示品がたくさん

　当時使われていたものは綺麗に展示されている

ワラポーンさんの絵や写真がいたるところにある

違う角度から見た家

タイ式と洋式が組み合わさった可愛い家

　家の中から見た庭園は気持ちが良い

　イギリス系インド人医師、フランシス・クリスチャンのために建てた小さな診療所

絵文字のようなもの可愛らしい文字や絵

古い紙幣はカラフル

バンコクの至る所で、ホテルや商業施設などの建物をこれでもか!というほど工事をしていて、それまでそこには何があった?と考えても思い浮かばないことが多くなってしまっています。ジェーのタイ紀行、90年以上前の生活をのぞき見。そこには後世に残したい品々ばかり、古いものがなくなって寂しい面もあるので、古いものが無くなる前に、昔のバンコクについて知りたくなり、ある博物館に行ってきました。

その博物館とは、タイで一番古い車道と言われているジャルンクルン通りにある、「バンコキアン ミュージアム（ Bangkokian Museum ）」です。この博物館は、2004年に家主のワラポーン・スラワディーさんによってバンコク都庁に遺贈されたもので、第二次世界大戦前後の1937～1957年頃の、上流階級の生活の様子を見ることができます。

博物館は同じ敷地内に3棟あり、緑が豊かな庭園もあります。整備がしっかりされているので、木々が荒れていることなく綺麗な庭園になっていて爽やかな風が吹いています。

さて、入口から入ってすぐのとこにある、タイ式と洋式が組み合わさった可愛らしい木造建築の家には、当時使われていた椅子やテーブル、食器などが展示されています。どの展示品も高価そうな品物ばかりで、さすが上流階級だなと感じてしまいました。展示品を見ていると、後ろからガイドさんが声をかけてきてくれて、そこから一緒にガイドさんの案内に従って行動しました。2階に続く階段もあり上がってみると、寝室や広いシャワー室があり、今も住んでいそうな感じがしました。2階の窓から庭園を眺めることができ、優しい風が入ってきて気持ちが良く、周辺の騒がしい音もないので、気がつくとぼ〜としてしまいました。家の中には、ワラポーンさんの写真がたくさんあったので、より当時の様子が思い浮かびました。

次に、中間にある博物館には、昔の生活用品や雑貨などがあったり、2階にはバンコク旧市街の歴史が展示されているコーナーがあります。特に、2階に展示されていた絵文字みたいなもので書かれた手紙のようなものは、全く解読はできませんでしたが、昔の人は可愛い文字や絵を利用していたのだと勉強になりました。

そして、一番奥にある茶色の木造建築の家は、ワラポーンさんの母の最初の夫である、イギリス系インド人医師、フランシス・クリスチャンのために建てた小さな診療所。そのため、医療器具や医学に関する本などがありました。実は、最初に見た家の2階に、男の人の銅像があるのですが、それがフランシス・クリスチャンだったそうなので、ぜひ訪れたらまじまじと見てみてください。

多くの展示品と、ガイドさん付きのこの博物館の拝観料はなんと、無料!ワラポーンさんの優しさが伝わってきます。こんな素敵なものが今後も残ってほしいです。営業は10時から16時で、月曜日定休。MRTフアランポーン駅から徒歩20分と少し歩きますが、ぜひ行ってみてください。

2023年11月20日 タイ自由ランド掲載