【なつかしい記事】シーロムでカレー専門店を開いて7周年を迎えた「青りんご」
シーロムでカレー専門店を開いて7周年を迎えた「青りんご」。オーナーの橋本さんはタイで長くCEOとして駐在したあと、定年を迎えて、まったく畑違いのフード業界で起業し、カレーライスに特化して売り出し、ここまでやって来た。
BTSサラデン駅から直結のタニヤビル2階。60バーツショップの「ダイソー」のとなりに店がある。こじんまりして喫茶店のようなたたずまい。開店当初は「長くは続かない」と、シーロムではうまくいかないという日本人が多かった。
しかし、タイで長年、駐在した経験はダテではない。当初は1ヵ月の売り上げが30万バーツ台で「正直、うまくいくのか心配だった」というが、コツコツと実績を積み上げ、今ではその3倍ほどの売り上げにもなり、この7年間、少しずつ売り上げを伸ばしてきた。
当初はシーロムで働く日本人ビジネスマンのランチなどで8~9割ほどを占めたが、今では7割がタイ人客という。「タイ人をいかに取り込むかが売り上げを伸ばすコツでしょう」と橋本さんは言う。
最近は日本でもカレーライスにココナッツミルクを入れてコクを出したりしており、タイ人にはとても受けがよいカレーライス。ターミナル21にあるココイチなどもタイ人で盛況である。
青りんごの人気メニューは何といってもカツカレー(250バーツ)。ロースカツがトップでヒレカツが2位。この2つでほぼ5割ほどを占める。
全体の7割のタイ人のうち、働いているOLやビジネスマンが多いが、1割ほどは学生で占めており「近くにチュラ大があり、その学生がやって来るが、意外とその数が多い」と橋本さんは言う。
ぜひ、2号店はスクムビットに出してもらいたいが、69歳になる橋本さんは「1店舗を管理するのが精いっぱい。タイ人にはまかせられない」と徹底した味の管理をしていることが、コツコツと売り上げを伸ばしている理由なので、なかなか手広くやっていくことができないという。
最近はベトナム人の雇用も増え、特にシーロム界隈では千人規模のベトナム人がいるという。「1ヵ月に1回、カンボジア国境でスタンプを押してもらい、タイに居続けているようです」と橋本さんはいい、勤勉なベトナム人は重宝されているようだ。
コクがありまろやかな青りんごのカレーライス。最近はトンローの日本食屋さんにも卸しているといい、「あれ?これ青りんごのカレーライスと同じだ!」という時は、そう、青りんごのカレーライスなのです。
2015年6月5日 タイ自由ランド掲載