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タイ・カンボジア 停戦合意と発効

ニュース概要

タイとカンボジアの国境地帯で続いていた武力衝突が、マレーシアの仲介により7月28日に無条件停戦で合意。停戦は29日午前0時（日本時間午前2時）に発効しました。5日間の衝突で30人以上が死亡し、約30万人が避難する事態となりました。

詳細情報

停戦合意の経緯

タイとカンボジアが領有権を争う国境地帯では7月24日以降、双方の武力衝突が続き、国境周辺の住民など合わせて30人以上が死亡し、双方で30万人が避難する事態となりました。

こうした中、タイのプームタム首相代行とカンボジアのフン・マネット首相は28日、ASEAN議長国を務めるマレーシアの仲介で協議を行い、アンワル首相は、双方が無条件の停戦で合意したと発表しました。

停戦後の状況

7月29日 午前0時（日本時間午前2時）

停戦発効。国境地帯では双方の衝突に関する情報は伝えられていない。

7月29日

両国の部隊の司令官が非公式の協議を実施予定。

停戦合意直前も戦闘継続

報道によれば、会談終了後の28日夜もタイとカンボジア間の戦闘は発生していました。両国の緊張状態は依然として続いている模様です。

トランプ米大統領とタイのプームタム首相代行、カンボジアのフン・マネット首相（2025年 ロイター）

アメリカの関与と貿易交渉再開

今回の武力衝突をめぐっては、アメリカのトランプ大統領が関税交渉を持ち出して双方の首脳に停戦を強く働きかけ、両国はアメリカと中国の代表も同席した協議で停戦を受け入れる形となりました。

トランプ大統領は28日、SNSに「この戦争を終わらせることで、何千人もの命を救った。平和の大統領であることを誇りに思う」と投稿。さらに「貿易交渉を再開するようチームに指示した」と明らかにしました。

今後の焦点

停戦合意を受けて29日、両国の部隊の司令官が非公式の協議を行うほか、今後、両国政府による国境に関する会合なども行う予定です。しかし、双方とも国境地帯の領有権について譲歩する姿勢は示しておらず、緊張の緩和が進むのかが今後の焦点となります。

速報

タイのプームタム首相代行は、マレーシアからの帰国後、記者団に対し、タイとカンボジアの和平に向けたトランプ氏の努力に謝意を示した上で、米国との関税交渉は継続すると語りました。

まとめ

• タイとカンボジアは7月28日、無条件の停戦で合意
• 停戦は7月29日午前0時（日本時間午前2時）に発効
• 衝突で30人以上が死亡、約30万人が避難
• マレーシアのアンワル首相が仲介、米中代表も協議に参加
• トランプ米大統領は両国との貿易交渉再開を指示
• 両国は国境の領有権問題で譲歩せず、緊張緩和が今後の焦点

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