【サムライ女子はつらいよバンコク】年始SP2 瑠奈、初詣で大凶からの水難!? そしてまさかのプロポーズ!
今回は初詣編!タイからの留学生たちと鎌倉を楽しむ瑠奈ちゃんですが…まさかの大凶からの池ポチャ、そしてイケメン救助劇と、波乱の幕開けとなってしまいました😅
そこに待っていたのは予想外の展開…!瑠奈ちゃんの2025年も、相変わらずドタバタな日々が続きそうです💕
今年も瑠奈ちゃんと仲間たちの成長と恋模様を、温かく見守っていただけたら嬉しいです✨ #瑠奈の日常 #タイ好き
2025年のお正月。瑠奈は一時帰国し、タイの仲間たちと一緒に鎌倉の鶴岡八幡宮へ初詣に行くことにした。賑わう境内を、色鮮やかな着物姿の瑠奈と、エキゾチックな雰囲気のソム、ケン、そして新たに仲間に加わったタイ人留学生のミンが歩く。
「瑠奈、日本のお寺は初めて!すごい迫力ね!」
ミンは目を輝かせながら、荘厳な本殿を見上げていた。
「そうだろー!鎌倉は歴史的な街だし、お寺もいっぱいあるんだよ!」
瑠奈は、久しぶりの日本の風景に心を躍らせながら、誇らしげに答えた。
「鎌倉じゃと? なんと懐かしい響きじゃ… わしも、かつてこの地で…」
瑠奈の頭の中で、山田長政が感慨深げに呟いた。
みんなで参拝を済ませた後はおみくじの時間。
「ねえねえ、おみくじ引こうよ!どんな運勢か楽しみだなー!」
ソムがワクワクした様子で提案する。
「よし、じゃあみんなで引いてみよー!」
瑠奈も笑顔で賛同した。
ドキドキしながらおみくじを開いてみると…
「ええっ!? 大凶 !? マジで!?」
瑠奈は、信じられないといった表情で、おみくじを何度も見返した。
「な、なんじゃと!? 大凶とは… 瑠奈よ、気を落とすでない! 武士たるもの、運勢など…」
頭の中の長政が、慌てて瑠奈を励まそうとする。
「瑠奈、大丈夫?そんなに落ち込まないで」
ケンが優しく慰める。
「そうだよ、瑠奈。おみくじなんてただの紙切れさ!気にしない、気にしない!」
ミンも励ましの言葉をかけた。
「でも、大凶って…なんか、今年は悪いことばっかり起きそうで怖いよ~」
瑠奈は、不安な気持ちを隠せない。
「瑠奈、大丈夫!私がついてるわ!きっと良い年になるわよ!」
ソムが瑠奈の肩をポンと叩き、力強く励ました。
瑠奈は、みんなの励ましに少し元気を取り戻し、おみくじを近くの池のほとりの木に結ぼうとした。しかし…
「きゃあああああ!!」
瑠奈は足を滑らせ、池の中に落ちてしまった!
「瑠奈!」
「大変だ!」
「誰か助けて!」
友人たちは、突然の出来事に驚き、慌てふためく。
「瑠奈! しっかりするんじゃ! …って、わしは幽霊じゃった… 何もできん…」
長政も、瑠奈の危機に動揺している。
その時だった。
瑠奈が池に沈みそうになったその時、どこからともなく一人のイケメンのタイ人青年が駆けつけ、池に飛び込んだ! 青年は、瑠奈を抱きかかえ、岸まで泳いでいく。
「大丈夫ですか?」
青年は、優しい笑顔で瑠奈に手を差し伸べた。
瑠奈は、青年の顔を見た瞬間、心臓がドキッと音を立てた。
「なんて…イケメン…」
瑠奈は、青年に一目惚れしてしまった。
しかし、瑠奈の胸の高鳴りは、すぐに絶望へと変わった。なんと、その青年の隣には、彼よりも美しいボーイフレンドらしき男性が立っていたのだ。二人は、手をつなぎ、瑠奈に優しい笑顔を向けている。
「瑠奈、大丈夫?怪我はない?」
心配そうに駆け寄ってきたソムの声で、瑠奈は現実に戻った。
「あ…うん、大丈夫…」
瑠奈は、失恋の痛手と、水に濡れた体の寒さで、震える声で答えた。
「よかった… それにしても、あのイケメン君、かっこよかったわね~」
ソムが、ニヤリと笑いながら言った。
「…そうね…」
瑠奈は、複雑な表情で答えた。
「なんじゃ… あの男… 瑠奈に気があるのか…? いや、しかし… 男同士…?」
長政は、二人の関係に首を傾げている。
一行は、その後、旅館で温かいお風呂と美味しい食事を堪能し、楽しい時間を過ごした。 しかし、瑠奈の心は、イケメン青年への淡い恋心と、大凶のおみくじの予言に、少しだけ影を落としていた。
夜、瑠奈は、ホテルの部屋で一人、ため息をついていた。
「ああ…せっかくイケメンに助けられたのに…彼にはもう、恋人がいるなんて…」
瑠奈は、失恋のショックから立ち直れずにいた。
その時だった。
「瑠奈、結婚しよう!」
突然、部屋のドアが開き、ソムが入ってきた。そして、真剣な表情で瑠奈にプロポーズをしたのだ!
「え…ええええっ!?」
瑠奈は、目を丸くして、ソムの言葉を理解しようと必死に頭を回転させた。
「な、な、な、なんじゃこりゃああああああ!?」
瑠奈の頭の中で、山田長政が、今まで聞いたことのないような大声で叫んだ。
2025年も、瑠奈の不憫かわいい日々は、さらに進化を遂げているようだ…