「タイの映画館でピシッと!立ち上がるニッポン人も」

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Tensui
Tensui

タイの映画館で映画が始まる前に必ず流れる、国王への敬意を示す映像。これが流れると観客全員が立ち上がり、心を込めて敬意を表するんですよね。

初めてその場に居合わせたときは、なんだか背筋が伸びる思いがしました!映画館の一体感や、文化の違いに驚くと同時に、ちょっと誇らしい気持ちにもなるものです✨

ちゃんもん
「私、生まれも育ちも鎌倉です。八幡宮で産湯を使い、姓はチャン、名はモン、人呼んでフーテンのチャン・モンと発します。不思議な縁もちまして、生まれ故郷にわらじをぬぎました。あんたさんと御同様、タイの空の下、ネオンきらめき、仮の住まいまかりあります。故あって、わたくし、親分子分持ちません。カポン!」

とんちゃん
「あんたは何しょんじゃ、ほんまに!今日は鎌倉の話ちゃうで、タイの話やろうが!しかも、映画館でのお話じゃけぇ!」

ちゃんもん
「あ、そうやった、そうやった!この間、タイで映画見に行ったときのことやけど…映画始まる前、いきなり音楽が流れ始めて、みんな一斉に立ち上がるんや。わしも『お、ついにアクションシーンか!』って思ったら、ただの国家斉唱やった!映画始まる前に一発ビシッと立っとく!それがタイ流やな!」

とんちゃん
「そりゃそうじゃわ!タイの映画館では、ちゃんと王様に敬意を表するんが普通なんじゃけぇ、そこはしっかりせんといけんで!」

ちゃんもん
「いやー、最初はワケわからんかったけど、国歌が終わってから映画始まったら、もうパッと切り替えて…なんつっても、そこがタイのマイペンライの心や!おおらかやけど、ちゃんと敬意も払っとる。」

とんちゃん
「ほんま、ちゃんもん、あんたタイの心をちぃとばかし分かってきたかのう!ほいじゃが、『マイペンライ』言うとるばっかりで、何でもかんでも許される思うたら大間違いじゃけぇ!」

ちゃんもん
「いやいや、そんなん分かっとるがな!でもさ、次の週もまた映画見に行ったとき、またもや音楽流れたから、わしも立ち上がって敬意を表して、ようやく一安心。ほれからや、もう一回腰を下ろそうとした瞬間や、いきなり『コンケン、コンケン、こんいさん!』と叫ぶ声が後ろから聞こえてきて!」

とんちゃん
「あら、そりゃあたしの知り合いの岡山弁おばちゃんやが!立ち上がるタイミング間違えることだってあるんじゃけぇ、あんまり気にせんでええ!」

ちゃんもん
「さすが岡山弁のおばちゃんもマイペンライやな!タイも岡山も心はひとつ、映画館でもみんな仲良く!それにしても、あの敬意を表す姿勢ってええな…なんかこう、ピシッと気が引き締まるわ!」

とんちゃん
「ほんで、終わったあとあんたまた何かやらかしとったんちゃうん?」

ちゃんもん
「うん、実はちょっとあれや…トイレ行こうと思ったら、映画館で迷ってもうて。わし、方向音痴やし!帰る頃には『この木、なんの木、バラマキの木』って言いながら探してたんや。」

とんちゃん
「もー!そんなん言いよったら、あんた、スタッフに『2番の窓口でお薬どーぞ』言われるで!」

ちゃんもん
「あははは、ほんまやな!よし、今度は迷わんようにタイの国歌も覚えとこかね!…いや、そう思うてたら、帰り際に日本の歌もうたいたくなってもうて。」

とんちゃん
「ほいじゃが、あんたが歌うたら、みんなまた立ち上がるんちゃうか!?」

ちゃんもん
「いやいや、そこは『アロイ!メガチョーン食ったら目が点ですのんカポン』で軽く流すんや!これぞマイペンライ、みんなそこんとこよろしくカポン!」


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