役得なタイ人男性は貧しい?

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ロックスターは慰謝料千七百万バーツ
ロックスターは慰謝料千七百万バーツ

 

タイではタイ人男性のだらしなさというか、責任逃れの性格をあれこれ言うことが多い。タイ人女性がいなかからバンコクにやって来て、タイ人男性との間に子どもをつくり、結局、男性は他の女性とできてしまう。1人で子どもを養うことになった女性は文句を言わず、もくもくと働いている。

こういった話はしょっちゅう聞いて、あたりまえのようになっており、男性からすると、タイ人男性というのは「役得だなあ」と思ったりもする。

中にはこういう話も知り合いで聞いた。姉と妹でタウンハウスに同居していて、それぞれ子どもがおり、姉には夫がいるが妹の夫はいない。その状態で、その夫は妹とも関係ができてしまい、姉も容認しているとか。

だらしない男性が多いのか、しっかり者の女性が多いのか、いまいちよくわからないが、先日、かつての超有名なロックグループ「ロソ」のセーク・ロソーが妻と離婚成立し、妻がインタビューに答えていた。

その報道によると、妻は離婚届にハンを押す代わりに、自分が養育する子ども3人へ毎月1人5万バーツ仕送りすること。さらに今、セーク・ロソーが住んでいるワチャラポンのナンタワンの自宅は、そのまま住む代わりに1200万バーツを渡すこと。そのほか、妻が家を出て9ヵ月になるがその補償金200万バーツ、さらには離婚の承認代300万バーツ、合わせて1700万バーツと養育費毎月15万バーツで両者は合意に達した。

かつての国民的ロックスターも今ではそれほど稼いでいるとは思えず、結構な金額ではあるだろう。

今回、合意に達した上述の内容のほかに、カセット・ナワミンの5ライ半の土地6~7千万バーツを子どもの名義にする、タウンインタウンの家の名義をだれにするのか、などはセーク・ロソーと今後争うとしており、まあ、どんどん財産が取られていくわけですね。

ということで、タイではお金のある人が妻と別れる際はこのような裁判も起こっており、これは日本並みともいえる。だから日本人などもタイ人の妻と別れる際はおそらくは裁判などになることもあるだろう。お金のある人からはちゃんと取るのである。

一方、「お金がない」タイ人は振ってもさかさにしても出てこないから、タイ人女性も相手にしていない。だまって1人で稼いで子どもを育てるのである。

だから、優柔不断でその日ぐらし、だらしのない男性にとってはよい社会だということになるのだろうか…。 (M)

2015年7月5日 タイ自由ランド掲載