【なつかしい記事】タイ人が選ぶ人気ナンバーワンの街はオンヌット?

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タイ バンコク コンドミニアム物語 ⑤2015年、タイ人が選ぶ人気ナンバーワンの街は“オンヌット”?

タイ最大の不動産ウエブサイト、DDプロパティから次のような調査結果が公表されましたが、今年に入ってタイ人の間でオンヌットの人気が急上昇し、昨年の王者ラーマ9と2位のトンローを追い抜いたようです。

「住宅の売買及び賃貸借目的で物件探しをするタイ人の間で、1月、2月と2ヶ月連続で最も注目され、人気のあった駅がオンヌットであった。そして、トンロー、アソーク、アーリーと続くが、昨年12ヶ月間連続で1位を維持してきたラーマ9は、今年に入ってから5位に後退した。

オンヌット人気躍進の最大の理由は、最近の不動産価格の値上りで、ダウンタウンではもう広い部屋が買えなくなってしまったが、一方で、オンヌットでは同様に不動産価格が上昇中ではあるものの、ここなら市内中心部に至近距離でありながら、同じ予算でまだ広い部屋が買えるからである。」

最も多く検索された駅(カッコ内は1月度ランキング)
1 オンヌット BTS (1)
2 トンロー BTS (2)
3 アソーク BTS (3)
4 アーリー BTS (5)
5 ラーマ9 MRT (4)
6 ウドムスク BTS (7)
7 サパンクワイ BTS (9)
8 プラカノーン BTS (10)
9 パヤータイ BTS (8)
10 フアイクワーン MRT (-)

オンヌットについては、1月30日のブログ、「バンコクの全駅、人気ベスト5」の中でCBDに近いオンヌットのポテンシャリティは高く、その駅前コンドミニアムは買い、と推奨してきたし、一方で、しかし、ここには日本人が投資として買ってもいいコンドミニアムはせいぜい5つしかない、とも書きました。

その理由は、日本人が投資で買うなら、やはり日本人駐在員に貸せる物件を選ぶべきだからです。タイ人に貸す場合、何かあった時に言葉の問題があるし、仲介業者も日系でなくタイ人の業者を使うことになり、しかも家賃もそれほど高く取れません。また、オンヌットは、最近、ラッシュ時の渋滞が激しいので、BTSの駅から離れてはいけません。そして、スパライやルンピニクラスの標準的、もしくは廉価なグレードのものを買ってもいけません。従って、オンヌットは駅前の広くてハイグレードのコンドミニアムを買う必要があります。

それに、オンヌットはダウンタウンとミッドタウンの境界線にあり、日本人やファラン(白人)のエクスパット、特に単身者で、こういう生活の便利がよく、下町情緒のある賑やかな街に住みたいという人達が、今後ますます移り住んでくるのは間違いないと思います。その時に、単身者でも月額4万バーツ位の住宅手当がもらえる一流企業駐在員が要求するレベルを満たせるのは、駅前の高層階で眺望が良く、50から60平米ぐらいあるハイエンド物件しかありません。

ただし、たとえハイエンド物件でも、価格が手頃だからという理由で30平米程度の1ベッドルームを買ってはいけません。周りに山のようにあるので、競争力がないからです。最近、“Less than 30 square meter, No thanks!”というファランのコメントを何度か見かけましたが、こういう窮屈な物件には皆うんざりしています。

一方で、私は2月13日のブログで、資産価値が落ちない投資をするために、「コンドミニアムは各駅を代表するようなブランド物件を買え!」とも書きました。オンヌットで言えば、クオリティハウスのQハウス、アナンダーのアイディオ、APのリズムなどがそれです。サンシリの新しいコンドミニアム、ブロックス77でさえも、駅から200メートル以上離れているのでお勧めしません。

コンドミニアム激戦区のオンヌットでは、それだけ選別が厳しいマーケットになってくると思うからです。従って、将来のためにもオンヌット駅を代表するような広めのブランド物件を買っておくべきです。

ところで、2位のトンローと3位のアソークも相変わらず人気は高いですが、この周辺では、新築物件で平米20万バーツを超えるプロジェクトはもう珍しくもなく、普通のタイ人には段々と手が届かなくなりつつあります。従って、ここはもう、タイ人富裕層と外国人投資家の主戦場です。私のクライアントでも資金的余裕がある日本人の方は、今でもこのマーケットで買いに入っていますが、最近の円安でこういうクライアントも減りつつあります。やはり、東京同様、バンコクでも香港やシンガポールの投資家が優勢なようです。

一方で、オンヌットはまだ実需が中心のマーケットです。しかし、そうは言っても、オンヌット駅前の築浅コンドミニアムで、平米10万バーツなどというのはもうありません。添付したQハウス、アイディオ、リズムのリセール価格推移のグラフを見ても、アソークやトンローに比べたら出遅れているものの、最近、急ピッチで値上りしてきています。今はもう平米13万から14万バーツ出さないと買えないという感じで、あと半年もするとオンヌットの相場も平米15万から16万バーツに届いてしまうような勢いです。

ダウンタウンに続いてオンヌットも、一般のタイ人の手が届かなくなるまでに、もうあまり時間は残ってないのかもしれません。

2015年4月5日 タイ自由ランド掲載

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