タイ人の日本技能実習生③

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タイ人の日本技能実習生③

今回は、技能実習生の国別受け入れについて書いてみましょう。

2016年のデータでは、年約10万人が技能実習生として受け入れられています。多い国からベトナム(43%)、中国(33%)、フィリピン(10%)、インドネシア(8%)で、5番目がタイ(4%)です。タイは年間わずか4000人しか受け入れられていませんが、ベトナムはタイの10倍という割合になっています。

現在、タイで技能実習生を送り出す機関が登録されているだけで36社なので、平均1社あたり年間10人の派遣ということになり、これでは企業として成り立ちません。
ベトナムは、国を挙げてこの分野を支援しており、その結果が数字に表れています。

さて、技能実習生が増加しない最大の壁は、言葉、つまり日本語習得です。日本で日本語のできない技能実習生は受け入れてくれません。

こで、タイで日本語を教える日本語学校と先生が必要になってきます。先生の給料は安い為、良い先生を探すことは困難になっています。また、日本語の先生は、正規の授業として「ひらがな」、つまり書き方、読み方から始めるため、日常会話が可能になるのに約200時間位かかります。

よって、書き方、読み方より会話が中心の日本語教育が必要とされています。

次回は、最終回でもっと大きな「壁」について書きましょう。

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2019年2月20日 タイ自由ランド掲載

 

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