【タイの田舎の小さな家から】日本映画『クラウド』あらすじと感想 ――金を追いかけた先に、幸せはあったのか

日本映画『クラウド』あらすじと感想
――金を追いかけた先に、幸せはあったのか
あらすじ(ネタバレ控えめ)
映画『クラウド』は、いわゆる**“転売屋”**を主人公にした、現代的で少し不穏な空気をまとった作品です。
主人公は、ネットを使って商品を買い占め、高値で売ることで生計を立てている男。
効率よく稼ぎ、感情を排し、淡々と「儲かるかどうか」だけで世界を見ています。
しかし、クラウド(=ネット空間)を通じて集まった人間関係は、顔が見えないからこそ歪みやすく、
知らないうちに恨み・怒り・妬みが積もっていきます。
やがてその“見えない感情”が、現実世界にじわじわと侵食し始め、
主人公の日常は静かに、しかし確実に崩れていきます。
派手な事件が起きるというより、
「気づいたら逃げ場がなくなっていた」
そんな感覚が残る物語です。
感想:転売で儲かっても、幸せにはなれない
この映画を観て一番強く感じたのは、
「悪いことをしたら、形を変えて必ず自分に返ってくる」
という、とてもシンプルだけど重いテーマでした。
転売屋という商売は、確かに短期的にはお金が儲かりそうに見えます。
でもその裏では、
-
誰かの「欲しい」を奪い
-
誰かの「怒り」を溜め込み
-
自分自身の人間性も削っていく
そんな構造になっている。
主人公も、そして周囲の人物たちも、
お金を追い求めるほど、誰も幸せになっていないんですよね。
人とのつながりは断絶され、
信頼も安心もなく、
最後に残るのは「疑い」と「孤独」だけ。
クラウド=便利さの裏側にあるもの
タイトルの「クラウド」は、
ただのIT用語ではなく、
-
顔の見えない人間関係
-
匿名性の暴力
-
責任の所在が曖昧な世界
その象徴のようにも感じました。
便利さの上に成り立つ社会の裏で、
人の感情だけが置き去りにされていく。
この映画は、
「転売は悪か?」という単純な問いではなく、
「お金だけを信じて生きると、人はどこへ行き着くのか」
を静かに突きつけてくる作品だと思います。
まとめ

『クラウド』は、
派手な娯楽映画ではありません。
でも観終わったあと、
スマホを置いて少し考えてしまう、
そんなタイプの映画です。
-
金を追い求めること
-
効率だけを優先すること
-
人の気持ちを見ないふりをすること
その先にある結末を、
とても現代的な形で描いた一本でした。
「儲かればそれでいい」
そう思ったことがある人ほど、
心に引っかかる映画かもしれません。






















