【タイの田舎の小さな家から】タイ古式マッサージを30日で学ぶ|Day12 正しい触れ方・圧の考え方

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Day12

正しい触れ方・圧の考え方

力を入れないのに、なぜ深く効くのか?

タイ古式マッサージを初めて受けた人の多くが、
こんな感想を口にします。

「強くないのに、奥まで届く感じがする」

これは偶然ではありません。
タイ古式マッサージには、
“効かせようとしないからこそ効く”
独特の圧の哲学があるのです。

今日はその核心に入っていきます。


1. タイ古式の「圧」は押すことではない

まず大切な前提です。

タイ古式マッサージにおける圧は、
「押す」ものではありません。

  • 体重を預ける

  • 重さを伝える

  • 触れたまま待つ

この3つが基本です。

力を入れて筋肉を動かそうとすると、
身体は無意識に抵抗します。

しかし、
圧を“置く”ように触れると
身体は自ら開き始めます。


2. 力を入れるほど、センは逃げる

セン(エネルギーライン)は、
繊細で、正直です。

  • 急がれると閉じる

  • 強制されると逃げる

  • 信頼されると現れる

強い力=深い刺激
ではありません。

むしろ、

「まだここにいていいよ」
と伝えるような圧のほうが、
センは姿を現します。


3. タイ古式の圧は「内側へ向かう」

多くのマッサージは、

  • 外側から

  • 筋肉を

  • 動かす

アプローチです。

一方、タイ古式の圧は、

  • 表面に触れ

  • 呼吸を待ち

  • 内側が動くのを感じる

という流れを取ります。

施術者が何かをするのではなく、
身体が自分で動き出す瞬間を待つ。

ここが決定的な違いです。


4. 正しい圧は「施術者も楽」

不思議なことに、
正しい圧を使っていると、

  • 手が疲れない

  • 肩がこらない

  • 呼吸が深くなる

という変化が起こります。

なぜなら、
自分の体重と重力を使っているから。

筋力ではなく、
地球に預ける感覚です。

これは長年施術を続けるための、
先人たちの知恵でもあります。


5. 圧の質を決めるのは「意識」

同じ強さ、
同じ場所に触れても、

  • 「効かせよう」とする圧

  • 「感じよう」とする圧

では、
相手の反応はまったく変わります。

タイ古式では、
次のように教えられることがあります。

「手で触れるな。
心で触れ」

少し詩的ですが、
本質を突いた言葉です。


まとめ:

Tensui
Tensui

タイ古式マッサージの圧とは何か

  • 押すことではない

  • 入れることでもない

  • 操作することでもない

そこに在り、待ち、委ねること。

力を抜いたとき、
相手の身体もまた、力を抜く。

その静かな共鳴こそが、
タイ古式マッサージの圧なのです。


次回 Day13 予告

「手・肘・膝・足を使う理由」
なぜタイ古式では、
全身を使って施術するのか?
“道具としての身体”という発想を解説します。