【タイの田舎の小さな家から】タイの有名なお寺を30日で学ぶ Day 1|タイ仏教の基礎知識

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Day 1|タイ仏教の基礎知識

〜上座部仏教とは何か?日本仏教との違い〜

タイを歩いていると、
朝の托鉢(たくはつ)、オレンジ色の僧衣、
コンビニの前で手を合わせる人たちの姿をよく見かけます。

「タイって仏教国なんだなぁ」と感じつつ、
日本の仏教と何が違うのか?
実はよく分からないまま…という人も多いはず。

まずはここから、一緒に整理していきましょう。


上座部仏教とは何か?

タイ仏教の基本は「上座部仏教」

タイで信仰されている仏教は、
上座部仏教(じょうざぶぶっきょう)
英語では Theravāda Buddhism と呼ばれます。

特徴を一言でいうと、

「お釈迦さまの教えに、できるだけ忠実な仏教」

です。


上座部仏教のポイント

  • お釈迦さま(ブッダ)を唯一の悟った存在として尊敬

  • 経典はパーリ語(古代インドの言葉)

  • 修行の中心は
    戒(生活ルール)・定(瞑想)・慧(智慧)

  • 僧侶の修行と役割がとても重視される

タイでは、
一生に一度は出家する男性も多く、
短期間の出家も「立派な徳積み」と考えられています。


タイのお坊さんはなぜ尊敬されるのか?

日本ではお坊さんは「お葬式の人」という印象が強いですが、
タイでは少し立ち位置が違います。

タイのお坊さんの役割

  • 徳を積む存在の象徴

  • 精神的な相談相手

  • 地域社会の道徳的リーダー

  • 瞑想や心の修行の先生

だからこそ、
バスで僧侶に席を譲る、
女性が直接触れない、
という文化が今も生きているのです。


日本仏教との大きな違い

ここで、日本仏教と比べてみましょう。

① 日本仏教は「大乗仏教」

日本の仏教の多くは 大乗仏教 です。

  • 阿弥陀仏、観音菩薩、地蔵菩薩など
    たくさんの仏さま・菩薩が登場

  • 「みんなを救う」ことを重視

  • 在家(普通の人)でも救われる考え方

一方、タイの上座部仏教は
「まず自分が悟る」ことが大切


② お坊さんの結婚

  • タイ:僧侶は原則独身

  • 日本:結婚する僧侶が一般的

これも日本人が驚くポイントですね。


③ お寺の雰囲気

  • 日本のお寺:静か・荘厳・お墓のイメージ

  • タイのお寺:明るい・カラフル・地域の広場

お祭り、寄付、写真撮影、子どもたちの遊び場…
タイのお寺は生活の中心でもあります。


なぜタイでは「徳積み」が大切なのか?

タイ人がよく言う言葉に
「タンブン(ทำบุญ)」=徳を積む
があります。

  • 寄付をする

  • 僧侶に食事を差し出す

  • お寺を掃除する

  • 動物を助ける

これらはすべて、
来世・未来の幸せにつながる行いと信じられています。

この考え方を知ると、
タイ人の優しさやマイペンライ精神も
少し違って見えてきます。


Day1のまとめ

  • Tensui
    Tensui

    • タイ仏教は 上座部仏教

    • お釈迦さまの教えを重視

    • 僧侶の修行と徳積みが社会の中心

    • 日本仏教とは
      仏の考え方・僧侶の役割・お寺の存在感が大きく違う


    次回 Day 2
    「なぜお寺は王様と深く結びついたのか?」
    タイの歴史と仏教の関係を、
    分かりやすく解説します。