【タイの田舎の小さな家から】タイの仏教を30日で学ぶ –Day 19 「悟り(ニルヴァーナ)」とは何か

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Day 19

「悟り(ニルヴァーナ)」とは何か

— 今この瞬間に触れる、静かな解放 —

仏教における最終目標として語られる
「悟り(ニルヴァーナ)」

多くの人は、
特別な聖者だけが到達する
遠い理想の境地だと感じるかもしれません。

しかし、タイ仏教では
悟りを「どこかへ行くこと」ではなく、
執着が静まった状態として捉えます。


■ ニルヴァーナとは「消えること」

ニルヴァーナの語源は、
**「吹き消される」**という意味。

怒り、欲、恐れといった
心を燃やす炎が鎮まり、
静かな安らぎが現れる状態です。

それは何かを得ることではなく、
余計なものが落ちていくこと


■ 悟りは「今ここ」にある

悟りは未来のゴールではありません。

たとえば、
怒りが起きた瞬間に
「怒っている」と気づき、
手放せた一瞬。

その小さな自由も、
ニルヴァーナの一端だと説かれます。


■ タイ仏教の現実的な悟り観

タイの僧侶たちは、
在家の人にこう語ることがあります。

「完全な悟りを目指さなくていい。
苦が減っていれば、それは道を歩んでいる。」

悟りは段階的に深まるもの。
日常の中の気づきが、
確実に解放へとつながっています。


■ 悟りと智慧の関係

悟りは、
戒・定・慧が成熟した結果として現れます。

特別な体験を追い求めるより、
今の心を丁寧に観ること。

そこに、
最も確かな道があります。


■ 今日の小さな実践

今日、
「手放せた瞬間」に気づいてみてください。

  • 反論しなかった

  • 怒りを飲み込まなかった

  • 比較をやめた

その一瞬こそ、
悟りの種です。


🔔 次回予告 – Day 20

Tensui
Tensui

明日は、
**「在家信者としての修行」**について学びます。

僧侶でなくても歩める仏道とは何か。
家庭・仕事・社会の中での実践を
タイ仏教の視点から見ていきましょう。