【タイの田舎の小さな家から】タイ古式マッサージを30日で学ぶ|Day6|タイ人の生活に根付くマッサージ文化

Day7|他国のマッサージとの違い
なぜタイ古式マッサージは「別ジャンル」なのか
ここまで読んで、
「タイ古式マッサージは、他のマッサージと何が違うの?」
そう感じた方も多いと思います。
今日は、
指圧・整体・スウェディッシュマッサージと比較しながら、
なぜタイ古式が“別ジャンル”と呼ばれるのかを整理します。
■ 比較する前に:目的がそもそも違う
まず重要なのは、
多くのマッサージは
**「症状」や「筋肉」**を主な対象にしていること。
一方、タイ古式マッサージは
**「人全体」**を対象にしています。
体・呼吸・意識・生活。
これらを切り離さずに整える、
かなり珍しいアプローチです。
■ 指圧との違い(日本)
指圧
-
点(ツボ)を押す
-
症状改善が目的
-
施術者主導
タイ古式マッサージ
-
線(セン)を流す
-
全身のバランスを重視
-
呼吸とリズムを共有
指圧は「ピンポイントで効かせる」技術。
タイ古式は「流れを整える」技術です。
■ 整体との違い
整体
-
骨格・姿勢の調整
-
構造を正す
-
短時間で変化を出す
タイ古式マッサージ
-
骨格だけに注目しない
-
柔軟性・可動域を広げる
-
ゆっくり時間をかける
整体が「調整」なら、
タイ古式は「再教育」に近い感覚です。
■ スウェディッシュマッサージとの違い
スウェディッシュ
-
オイル使用
-
筋肉をほぐす
-
リラクゼーション重視
タイ古式マッサージ
-
服を着たまま
-
伸ばしながら整える
-
動的な施術
静かに受けるのがスウェディッシュ。
一緒に動くのがタイ古式です。
■ 決定的な違い:施術者の立ち位置
多くのマッサージでは、
施術者は「治す人」。
でもタイ古式マッサージでは、
施術者は
**「整う手助けをする人」**です。
無理に変えない。
押しつけない。
相手の呼吸と体に従う。
この姿勢が、
他ジャンルとの最大の違いです。
■ 「二人で完成するマッサージ」
タイ古式マッサージは、
受け身では成立しません。
-
呼吸を合わせる
-
力を抜く
-
身を委ねる
施術者と受け手、
二人で完成する時間です。
だからこそ、
終わった後に
「施術された」というより、
「一緒に整った」と感じる人が多いのです。
■ なぜ別ジャンルと呼ばれるのか
理由は明確です。
-
医療
-
ヨガ
-
瞑想
-
生活文化
これらが溶け合っているから。
タイ古式マッサージは、
どれか一つに分類できません。
だから“別ジャンル”。
■ 第1週のまとめ

この7日間で見てきたのは、
技術ではなく
思想としてのタイ古式マッサージです。
-
歴史
-
仏教
-
人との関係
これらを知ったうえで受ける施術は、
きっと今までとは違って感じられるはずです。
👉 第2週(Day8〜)では
いよいよ
「セン(SEN)とは何か?」
エネルギーラインの考え方に入っていきます。





















