【なつかしい記事】5年のちはタイ人の1カ月給料3万!?
タイ国工業協会の幹部らが集まった会合で、タイ人の1人当たりの収入について言及があり、現在の1年5~6千ドル(175000~210000バーツ)から、5年のうちに1万ドル(350000バーツ)に上げなくてはならない、と声高に話している。
さらに、以前はタイよりも少なかったマレーシアの所得もタイを抜いており、タイ政府主導で実現していかなくてはならない、と述べている。
1ヵ月の収入になおすと、現在、14583~17500バーツを、5年のうちに29166バーツにする、というものだ。日本円で10万円以上である。そこまで行けば、いったいタイはどうなるのかと思う。
当然、最低賃金は上がり、今の1ヵ月9000バーツから、おそらくは15000バーツほどだろうか。15000バーツといえば、現在のタイの大卒の初任給である。
タイ人の給料が1ヵ月3万バーツ平均になれば当然、人員削減が一般的になるだろう。身近なことでいえば、セブンイレブンの夜の店員は1人まで削減? ガソリンスタンドはセルフサービス? マンションのヤームもいなくなる?
タイ人1人ひとりのクオリティーが求められるのだ。
人件費が安いとタイに進出していた企業は考えを改め、撤退が始まる。あるいはその代わりとして周辺のミャンマー人、ラオス人、カンボジア人を低賃金で雇うことができるなら、事業はやっていけるだろうが、タイのメリットにはあまりならないから当然、タイ政府はそこにもメスを入れてくるだろう。
5年のちにタイ人の給料3万平均というのは、それに合わせて当然、物価も上がるため、金銭的には我々、在タイ日本人にとってはより住みにくくなるのだろう。 (M)
2016年3月20日 タイ自由ランド掲載