【なつかしい記事】日タイの交流がより拡大

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タイ自由ランド読者の皆様、サワディーカップ。皆様におかれましては、師走の忙しい日々をお過ごしのことと存じます。大使として、また、この地に在住している日本人の一人としてこの場をお借りしてご挨拶できますことを大変嬉しく存じます。

 

タイに着任して早1年が過ぎましたが、活気満ちあふれるタイと日本の関係には目を見張るものがあり、観光、投資、人的交流とあらゆる面で拡大し続けています。

1月に日本の総理として11年ぶりに安倍総理がタイを訪問し、それ以外にも日タイ首脳間では、緊密な意見交換が複数回にわたり行われました。また、日本からの対タイ直接投資は、2012年に高い伸びを記録し、2013年上半期も引き続き高い水準を維持しました。節目の年という意味では、2013年は日ASEAN友好協力40周年、タイ国日本人会設立100周年であり、私も様々な行事に出席させていただき、喜びを分かち合いました。

スポーツをこよなく愛する私にとって、今年は日本とタイから届けられた嬉しいニュースがありました。2020年のオリンピック・パラリンピック東京開催決定に際し、日本中が歓喜の渦に包まれましたが、同時に多くタイの方々から心温まる祝福のメッセージをいただきました。私に寄せられたタイの方々からの喜びの声は、日タイ関係の絆の深さを示すものと言えるでしょう。また、日本政府は今年の7月1日から日本に短期滞在するタイ人への査証免除を開始しました。期間は15日に限られていますが、観光はもちろん、ビジネス関係で気軽に日本を訪問できるようになり、タイの方々の訪日者数も増加傾向にあり、12月3日のタイ航空のバンコクー仙台間の就航はこれを一層拡大するものと思われます。

大使館では邦人の皆様の安全確保と民間企業の活動支援を重要な業務の1つとして位置づけており、治安状況の変化や自然災害の発生時には、迅速かつ正確な情報の発信を行えるよう努めております。特に、本稿執筆時点では、大規模な反政府デモが続いており、大使館としても、関連情報の提供に全力を挙げて取り組んでおります。こうした皆様の生活、安全に関わる情報には常日頃から十分注意していただくようお願いいたします。

来年も大使館員一同、職務に全力を尽くして取り組む所存です。そして、来年1年が皆様にとって素晴らしい1年となることをお祈りしつつ、私の年末の挨拶とさせていただきます。

 

2013年12月20日 タイ自由ランド掲載