【なつかしい記事】バンコクから一番近いミャンマーとの国境 - タイ バンコク タイ自由ランド

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タイ国境でのビザ取りというと、ラオスやカンボジアでもありますが、ミャンマー国境で、しかもカンチャナブリー県というのは、今まであまり知られていなかったのではないでしょうか。

国境越境のビザというのは、例えばタイ滞在期間が、もう残り1日というとき、いったん国境に出て戻ってくれば15日間の滞在許可がもらえます。あるいは、ツーリスト・ビザのダブルを持っている人で、2つ目をまだ使っていない人なら、いったん国境に出て戻ってくれば、2つ目のビザが有効になります。

このタイミャンマー国境のビザツアーで注目すべきは、早朝に出発して、戻ってくるのはなんと昼前という超特急なところ。半日でビザ更新が可能になります。

本当にそんな国境がタイ~ミャンマーにあるのかと、今回はカンチャナ・ツアーさんに同行して、ビザツアーを体験してみました。

カンチャナ・ツアーを運営しているのは李さんは、日本で10年間仕事をしていた経験があり、日本語が堪能な韓国人です。当日は韓国人が4人参加していましたが、韓国人の間ではよく知られているようで、韓国人は出て戻ってくれば90日の滞在許可が取得できます。まだ日本人にはあまり知られていませんが、今後、李さんは日本人専門のバスを出す予定だそうです。

早朝5時20分、アソークのエクスチェンジ・タワーから出発します。途中、休憩をはさみ、7時ころにはカンチャナブリ市街を通過。さらに国境までは65kmあります。

徐々に集落がまばらになり、しばらくするとプーナムロン・ボーダー・チェックポイントの看板が見えました。いよいよ国境です。山は連なっていますが、標高は高くなく、すごく山奥まで来たという感じはありません。

李さんが「着きましたよ」と日本語と韓国語で伝え、予定通り8時前に到着。バンコクから3時間かからないで着いてしまいました。

実をいうと初めて、タイの国境に出くわすのですが、壁があって見張りがついて、というイメージと違って、のどかな検問所という感じで、拍子抜けしました。雑貨屋さんやコーヒー屋さんがあって、簡素な出国管理局、そして向こう側に入国管理局があります。厳密に言うと、本当の国境は、ここから4km先にありますが、スタンプを押してもらうために、わざわざそこまで行く必要がありません。李さんはみんなのパスポートを集め、タイ出国のスタンプを押してもらうと、スクーターに乗ったミャンマー人に渡しました。彼が4km先で、ミャンマーの入国、出国のスタンプをもらってきます。他にもパスポートを持って行き来しているスクーターがあり、地元民が小遣い稼ぎにやっていると思いましたが、なんと彼らはミャンマーの公務員だそうです。

待つこと20分ほど、スクーターが戻ってきて、今度はタイへの入国手続きをします。ツアー参加者は、李さんにパスポートを渡した後は、のんびり待つだけ。写真もいりませんし、出入国の手続きで本人かどうかの確認もしていません。これなら、バンコクでパスポートを預けて、本人が行く必要もなさそうですが、それはさすがに駄目だそうです。

一方、ミャンマー人の出入国もあるのですが、国境を行き来しているスクーターは、周りで待っているミャンマー人よりも、明らかに多いパスポートを持っているので、ミャンマー人はパスポートだけ渡して、本人は来てなさそうです。

ところで韓国人のパスポートを見せてもらうと、ちゃんと来年の1月まで滞在OKのスタンプが押されていました。90日もらえるのは、韓国と南米の数カ国だけだそうです。日本も、タイ人のノービザ入国が実現したので、その見返りとしてノービザ90日入国可が来る日も近いでしょうか。

帰りのバスは8時半ころ出発し、アソークには11時半に到着しました。

プーナムロンの国境は、今はのどかな国境ですが、山を越えた先には、開発中のダウェイ経済特区があるということで、このバンコク~ミャンマーのルートは、今後、重要な路線になると思います。

ダウェイまでのルートを下見したいという人も、このビザツアーに参加してみるのも良いでしょう。近々、カンチャナブリーからダウェイを結ぶハイウェイも建設予定だそうです。 (編集部H)

2013年11月5日 タイ自由ランド掲載

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Originally posted 2013-11-11 16:53:36.