【タイの田舎の小さな家から】タイの片隅から叫ぶ 『笑いのカイブツ』は、全然笑えないのに刺さりまくる「怖い日本映画」だった

タイの片隅から叫ぶ
『笑いのカイブツ』は、全然笑えないのに刺さりまくる「怖い日本映画」だった
「お笑い映画でしょ?」
そんな軽い気持ちで再生すると、開始10分で気づきます。
──あ、これ笑うやつじゃない。しんどいやつだ。
日本社会の承認欲求、努力信仰、才能への執着。
それらを真正面から浴びせてくる、
**笑えないのに目を逸らせない“日本的ホラー映画”**が、この
👉 『笑いのカイブツ』公式サイト です。
タイ在住日本人のためのざっくり概要
舞台は日本・大阪。
主人公は、人付き合いが壊滅的にヘタな16歳、ツチヤタカユキ。
彼は学校にも職場にもなじめず、
ただひとつ「笑い」だけに人生を全ベットします。
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深夜ラジオへのネタ投稿
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“伝説のハガキ職人”への憧れ
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笑いで認められたいという異常なまでの執念
物語は、実在の人物をモデルにした
自伝的小説の映画化。
ラジオ投稿文化やお笑い界のリアルが、かなり生々しく描かれています。
👉 作品データ(Movie Walker)
👉 映画ナタリー解説
正直、
「お笑い映画かな〜」と気軽に観ると、
メンタルをゴリゴリ削られます。
観ていてツラいのに、なぜか止められない理由
ツチヤはとにかく不器用です。
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空気が読めない
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人の気持ちを察せない
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職場でトラブルを連発
それでも彼はやめない。
寝る間も惜しんで、ただネタを書き続ける。
「レジェンドになりたい」
「笑いで認められたい」
その姿は痛々しく、見ていてツラい。
なのに、なぜか目が離せない。
タイでのんびり暮らしていると、
ふと日本の職場の詰め文化・根性論・承認欲求地獄が
フラッシュバックして、胃がキュッとなります。
タイ生活目線で刺さるポイント
この映画がタイ在住者に刺さる理由は明確です。
ツチヤは
「笑い」という才能一点突破型。
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協調性:ほぼゼロ
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コミュ力:低め
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日本社会で求められる“無難力”:皆無
それゆえ、日本社会からは浮きまくる。
しかも恐ろしいのは、
成功しても、心は全然救われないこと。
笑いに取り憑かれ、
努力すればするほど、壊れていく。
「がんばれば報われる」
「好きなことを仕事にしよう」
そんな言葉を信じて燃え尽きた人ほど、
タイにいる今だからこそ、
この映画は深く刺さります。
主演・岡山天音が“カイブツ”すぎる
主演の岡山天音が、とにかく異常にうまい。
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笑っているのか、壊れているのかわからない目
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常にどこかズレた身体の動き
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人としての危うさが全身からにじみ出ている演技
特に語られるのが、終盤の母親とのシーン。
「しょーもな」と笑う、あの一瞬。
多くのレビューで
「心をえぐられた」「号泣した」と語られる名場面です。
タイの自宅で一人で観ていて、
「これ、映画館じゃなくて本当によかった…」
と心底思いました。
タイ在住のあなたにおすすめか?
✔ 超おすすめな人
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日本の会社・人間関係に疲れてタイに来た
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クリエイター、ブロガー、芸人志望
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「好きなことで生きる」の闇も知りたい
✖ あまりおすすめしない人
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共感性羞恥が強い
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明るく笑えるコメディを期待している
3分でまとめると、
「タイの部屋で一人で観るには最高」
でも「メンタルが弱っている日に観ると、しばらく無口になる」
そんな、
青春映画の皮をかぶった日本的ホラーです。
























