【タイの田舎の小さな家から】タイの有名なお寺を30日で学ぶ Day 5|王室寺院と庶民寺院の違い

Day 5|王室寺院と庶民寺院の違い
〜同じお寺なのに、なぜ雰囲気も役割も違うのか〜
バンコクや地方を歩いていると、
こんな経験はありませんか?
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近寄るだけで緊張する、静かで荘厳なお寺
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子どもが走り回り、屋台まで出ているお寺
「どっちもお寺なのに、全然ちがう…」
それは偶然ではなく、
最初から役割が違うお寺だからです。
王室寺院とは何か?
王室が建立・保護する特別なお寺
王室寺院とは、
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国王、王族が建立した
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国家と深く結びついた
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格式が非常に高い
お寺のことです。
代表的な王室寺院
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ワット・プラケオ
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ワット・ポー
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ワット・ベンチャマボピット
これらは単なる信仰の場ではなく、
国家の象徴でもあります。
王室寺院の特徴
① 圧倒的な静けさと緊張感
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参拝ルールが厳格
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僧侶の動きも統制されている
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観光地でも空気が引き締まっている
ここでは、
「遊びに来た」という感覚は
ほとんどありません。
② 国家儀式の舞台
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国王・王族の儀式
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仏教の重要行事
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国家レベルの祈祷
王室寺院は、
国の公式ステージなのです。
③ 僧侶のエリート育成機関
王室寺院には、
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高僧
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学問僧
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王室と関わる僧侶
が集まります。
いわば、
仏教界のエリート校。
庶民寺院とは何か?
一方、
町や村にある身近なお寺。
これが
庶民寺院です。
庶民寺院の役割
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日常の祈り
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葬儀・法事
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地域行事
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人生相談
「困ったら、とりあえず寺へ」
それが、
庶民寺院の存在です。
庶民寺院の特徴
① にぎやかで生活感がある
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犬や猫がいる
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子どもが遊んでいる
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屋台や縁日
日本のお寺よりも、
神社に近い感覚かもしれません。
② 僧侶が身近
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普通に世間話
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悩み相談
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お守りやお札
僧侶は
「偉い人」よりも
近所のお兄さん・先生のような存在です。
③ 信仰+精霊信仰が混ざる
庶民寺院では、
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精霊の祠
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願掛け像
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占いやお守り
などが
自然に共存しています。
なぜ両方が必要なのか?
タイ社会では、
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王室寺院 → 国と仏教の軸
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庶民寺院 → 人々の生活の支え
という役割分担があります。
どちらが上・下ではなく、
両方があって、タイ仏教は成り立つ
のです。
観光で見るときのポイント
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豪華さ=王室寺院
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にぎやかさ=庶民寺院
そう意識して歩くだけで、
お寺巡りは一気に面白くなります。
Day5のまとめ
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Tensui
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王室寺院は国家と王権の象徴
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庶民寺院は生活と心の拠り所
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雰囲気の違いは役割の違い
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両方がタイ仏教を支えている
次回 Day 6 は
「タイのお寺でよく見る仏像の種類」。
仏像のポーズを知るだけで、
お寺が“読める”ようになります。 -


















