バンコクに住んでいる日本人はどのように『婚活』をしているのか?

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バンコクに住んでいる日本人はどのように『婚活』をしているのか?
バンコクに住んでいる日本人はどのように『婚活』をしているのか?

結婚相手を探す『婚活』という言葉を最近よく耳にしますが、バンコクに住んでいる日本人はどのように『婚活』をしているのでしょうか?

2011年には、日本大手の結婚相手の紹介サービスを行う会社「ツヴァイ」が、ここタイに海外第一号店を設立し話題になりました。タイ人だけでなく、日本人もバンコクに居ながら相手を探すことができましたが、今年5月にタイから撤退してしまいました。

では、現在、タイに住んでいる日本人は、どのようにして日本人の相手を探しているのでしょうか。

「男女ともに職業、年齢関係なく、日本人同士での出会いを求めている人はたくさんいます」と語るのは本紙でもお馴染み、日本人が多く集まるバー「ウットボール」タニヤ店の店主、加藤さん。 ウットボールタニヤ店では昨年9月、タニヤにある日本人経営のバー「SYSTeM」「BarAQUA」と共同で、3店舗行き来自由で飲み放題という大規模な合コン、通称「街コン」を開催しました。

当初の募集人数は男女それぞれ50人ずつで、それを土日の2日間行う予定でしたが、男性は定員人数をはるかに上回る70名、女性は40名ほどが、2日間それぞれ集まりました。

男性の参加者は24歳~50代で駐在員から現地採用、フリーランスの人と年齢も職業も幅広く、女性は23~32歳くらいの現地採用の割合が多かったそうです。

「街コン」の告知は、ポスターを各協力店に貼ってもらったのと、ウッドボールのフェイスブックやブログ、日本人向けの各無料情報誌を使って行いました。

街をあげての大規模な企画だったために、参加者の事後報告を聞くのが難しく、何組カップルが成立したのかは分からないそうですが、今年は新しい主催者も加わって、さらに大規模な「街コン」を企画中です。

もともとウッドボールでは、お店で出会って結婚まで至ったというカップルが10組ほどいて、常連の要望で、お店の個室を使って合コンを企画することも度々あるそうです。

しかし、初対面の人達が集まるために、企画さえすればいい、というものではなく「企画者がうまい声がけをしたり、当日は話やすい雰囲気を作ってあげるなどのケアが必要です」と加藤さんは語ります。 お客の要望で、店での合コンを何度か企画し、常連さん同士を集めたところ、結婚予定のカップルまで誕生したというのがトンローの「永遠希」。

「バンコクにこんなに、出会いを求めている日本人が多いとは思いませんでした」と語る女性店長の船津さん。

永遠希では、男性は30代後半〜50代までの駐在員を中心とした人、女性はコールセンターなどで働く20代後半〜40代の人に相談を持ちかけられることが多く、今後も要望があれば企画をしたいと語ります。

さらに、もうひとつ、日本人同士が集まるサークルやクラブ活動はどうなのでしょうか。

フットサルのサークルを発足した20代後半の日本人男性は、現在の奥さんとの出会いもバンコクで、フットサル関係の友人の紹介だったといいます。

「サークルはスポーツを楽しむだけでなく、友達の輪を広げたいという2つの目的で参加する人が多いです」とのことで、スポーツをしながら、出会いも期待できる格好の場所かもしれません。

サークル発足時は友達同士がそれぞれ知り合いに声掛けしメンバーを増やしていくことが多いため、職種や年齢層が似通った人が多く集まる傾向にあるとのこと。

規模が大きい団体以外はインターネットで探すことが難しいため、知人の紹介や無料情報誌などを見て探すのが一般的なようです。

趣味や好きなスポーツがないという人は、出身県が同じ人同士が集まる「県人会」や、同世代が集まる「年代会」などに参加するのもよいですが、こういったコミュニティもネット検索では探し出せないことが多いようです。

「みんなで集まって、ただ美味しい物を食べる会などもあります。誰でも参加できるコミュニティはたくさんありますよ」とウッドボールの加藤さんは語ります。

タイに住む日本人といえば、過去には家族で来る駐在員と若い現地採用の人というイメージがありましたが、最近は独身の駐在員も増えてきており、また、若い人は現地採用だけでなく、フリーランスの人、起業に挑戦する人と男女ともに独身の層は多種多様になってきています。

そのため、出会いを求めている人も必然的に増えているようです。

2014年10月5日 タイ自由ランド掲載