あぱまん情報2019年11月5日掲載

記者会見する名城大学の吉野教授(資料)日本経済新聞、読売新聞
名城大学の大学院生に講義する吉野教授(資料)日本経済新聞、読売新聞

ノーベル化学賞の受賞が決まった旭化成の吉野彰名誉フェロー(71歳)が14日、教授を務める名城大(名古屋市天白区)で、受賞決定後初めての講義に臨んだ。

大学院の学生約20人を前に、吉野さんは「授賞式では私なりのメッセージを世界に向けて発信したい。若い皆さんの意見も色々と聞かせてもらいたい。」と語りかけた。

吉野さんは、2017年に名城大の教授に就任し、現在は毎週月曜日、理工学研究科の大学院生向けに、材料工学に関する講義を担当している。この日のテーマは「リチウムイオン電池の開発史」。午後9時過ぎ、吉野さんは大きな拍手の中で教室に入り、満面の笑みで花束を受け取った。

吉野さんは、「受賞後は何が起こったかも分からない状況だった。週末はのんびりできたが、今は責任感で肩が重くなっている。」と苦笑い。

吉野さんは講義後記者会見し、「研究の道筋をつける方法を提案するのが自分の役割。学生には私の経験や考えていることをどんどん吸い取ってほしい。」とエールを送った。
スウェーデン王立科学アカデミーは9日、2019年のノーベル化学賞を、リチウムイオン電池を開発した吉野さんに授与すると発表した。

リチウムイオン電池は軽量かつ高出力で、充電して繰り返し使える。スマートフォンやノートパソコン、電気自動車などに広く使われている。化石燃料に頼らない社会の実現に向けた貢献が評価された。

なお、リチウムイオン電池の世界市場は2018年が4兆円で、2022年には7兆円を超える見込みという(富士経済)。

ノーベル化学賞受賞決定を聞いて、タイ名城会(山口政次会長)も、直ぐに吉野教授に祝電を送った。

名城大学でのノーベル賞受賞は、2014年『高輝度青色発光ダイオードの発明』でノーベル物理学賞を受賞した名城大学大学院理工学研究科赤﨑勇終身教授に続き、二人目となる。


現地スタッフ:左から、Taiさん、Yokさん、Yingさん、後方は、現地責任者の青山(MD)さん
主に生産現場に投入される産業用ロボットや工作機械向けに、タイセイグループで加工した製品を販売
オフィスで利用されているOA機器だけではなく、家庭用の電化製品まで、タイセイ製品が一部使用

TAISEI ELECTRONICS(THAILAND) CO., LTD.は、株式会社タイセイ(愛知県名古屋市東区)の出資により、2013年タイ・バンコクに現地法人として設立された。

タイセイは、1948年(昭和23年)住友電気工業㈱特約店として、㈱大成商会を創業する。

同社は、電子部品をはじめとしたエレクトロニクス製品を扱う「商社」と設立されたが、「商社」としての機能に加え、自動車や産業機器の電源供給や通信を担う、ワイヤーハーネス等を製造する「メーカー」としての機能も持っている。

これらの2つの機能は相互に補完し合い、同社の競争力の源となっている。

海外事業については、1993年に香港で海外現地法人を設立以降、アジアを中心に海外4か国7拠点で事業を展開している。タイセイグループの海外売上比率は50%を超え、今後も海外事業が大きな成長分野と位置付けている。

タイ・バンコクの現地法人の責任者は青山さんで、タイ国内製造業者への部品・原材料(輸入品含む)販売、タイ国内製造業者が製造した部品・原材料(輸出品含む)の販売等をおこなっている。

製品やサービスについてご質問のある方は、お気軽にお問合せください。

2019年11月5日 タイ自由ランド掲載