【なつかしい記事】スクムビット・ソイ41~43の中ソイに店舗が増えています!
タイ自由ランドがあるソイ41と43の間の小路。プロンポン駅から5分ほど、スクムビット通りのちょっと裏にあるこのソイは、ここ数年、個性的な店舗が増え賑やかになってきている。今年に入っては、針と漢方のクリニックと女性専用のゲストハウスがオープンした。
現在このソイにある日系店舗で最も古いのは、写真工房「ラフォーレ」で2003年から、ここで営業している。その前はインペリアル・ホテル内にあったが、SARSの流行やスマトラ沖地震の影響で観光客が激減し、安い店舗物件を探していたところ、当時ソイ43にあった日系の不動産屋で現在の店舗を紹介され、インペリアルホテルの3分の1くらいの安さだったので、即決したそうだ。
「その当時は、まだ店は少なくてちょっと寂しい感じもしたけど、今にして思えば運がよかったかな」とご店主は話す。
ホテルでは日本人観光客が顧客のメインだったが、ここに移ってからは客層が変わり、ほぼ駐在員とその家族という。今年は七五三だけでも100組、駐在員の本帰国の時期は、駆け込みで記念撮影をする家族が増え週末は大忙しとのこと。
このソイの飲食店で一番古いのは中華料理店の「東来順」。この通りに店舗を構えなんと24年目だ。在タイの長い人には良く知られた老舗で、上階では宴会も出来る。
その隣にある酒肴菜小鉢や「月」は、ここにオープンしたのは4年前の大洪水があった年で、当時フジスーパー3号店の近くで接待向きの「濤々」を開いていたが、一人でも気軽に入れる店もやりたいと、店舗を探した時、今の場所にあった大和庵がちょうど売りに出ていた。2ヶ月ほどじっくり考えて決めたという。
せっかく常連になってくれた客も何年かすると帰国してしまうのが残念と話すが、元常連たちは、帰国後もバンコクに来たときは必ず寄ってくれるという。似たようなチェーン店の居酒屋が増えている中、個性を大事にする貴重な店だ。
その他、日系飲食店は、鳥屋花、うどん屋梅ちゃん、HANNAがあり、すべて夜からの営業で、ソイの雰囲気は昼と夜でずいぶん違う。
昨年オープンした中華料理店「老地方」は、ひと手間かけた工夫と、ひと味違った味付けで老舗の「東来順」とは違う個性を出している。店内は明るくランチでは駐在員奥様グループの来店も多い。
飲食店以外で目を引くのは、ソイの真ん中あたりで向き合っている天然石専門店「パチャママ」とタイ雑貨店「KOON」。
「ずっとこのソイで空き物件が出るのを狙っていたんですよ」というのはパチャママのオーナー。チャトゥチャックのJJモールに店があったが、日本人の多いスクムビットに出店したいと前から思っていたそうで、自分の足であちこち歩き回って、ここのソイが一番いいと感じたという。
気に入った理由として、スクムビット通りから少し入っただけでとても静かで、場所がわかりやすく、観光客も在タイ日本人も多いので、顧客の幅が広いという点をあげた。
向かいのKOONが水曜日定休なので、パチャママも水曜日を休みにしたそうで「ソイ43にチムリムがありますが、このソイに物販店がもう少しあると、相乗効果が生まれていいですね」と両店のオーナーは口をそろえた。
相乗効果といえば「ラフォーレ」や写真プリント店「デジタルプリエモン」に来た客が、KOONとパチャママに多く立寄るそうで、駐在員の本帰国の時期は「ラフォーレ」で記念写真を撮って、KOONやパチャママでお土産購入という家族で賑わう。
この小路は幅は狭く、一方通行で抜け道でもないため、かえって個性的な店舗が集まるのだろう。
ここ2~3年で店舗が増えたが、倉庫として使用されていたりシャッターが下りたままの部分もあるので、これからまだまだ変わっていきそうだ。
2016年3月20日 タイ自由ランド掲載
->タイ関連コラム
★★ 関連リンク ★★
->写真工房「ラフォーレ」
->中華料理店の「東来順」
->酒肴菜小鉢や「月」
->鳥刺し、鶏鍋、やきとりの鳥屋花
->うどん屋梅ちゃん
->中華料理店「老地方」
->天然石専門店「パチャママ」
->タイ雑貨チムリム
->写真プリント店「デジタルプリエモン」