中、高齢者のロングステイビザ コロナで激減?

前回に続いて、タイでの長期滞在についてですが、タイ人との結婚ビザが最強!という話をしましたが、今回は外国人の中、高齢者に出されるビザについてです。

いわゆる、ロングステイ、あるいはリタイアメントビザといわれており、50歳以上の外国人で80万バーツの預金をしている人に出されるビザですが、弊社の JJPアカウティング社でも、そのビザの1年更新のサービスを行っていますが、このコロナ禍ではもちろん、一気に利用者が減ったな、という感じですが、コロナ前の3~4年前でも同じく、以前より1年ビザを更新する人が減って、日本に帰国する人が増えたな、という印象です。
その理由で大きいのは、タイの物価が上がり、タイで生活する割安感が感じられなくなった、ということです。3~4年前でも日本食を食べる際は350バーツほどまで上がり、日本円では1,200円ほど。定食でその値段になるので、日本で食べるより高い!そのほかの生活費は日本の3分の1ほどとも言えますが、以前ほどの割安感はなくなったといえます。

それでタイでの生活をやめて日本に帰国する、ということです。もちろん、このコロナ禍で簡単に行き来ができないので、日本に戻ってから来られず、1年のロングステイビザを切らしてしまった人も多く、一気に少なくなってはいます。

ロングステイ、あるいはリタイアメントビザというのは、第2の人生をタイでゆったり過ごしてもらいたい、などの理由で、1ヵ月65千バーツほどの生活費をかけて過ごしてもらう、というのがタイ政府の意図で、これもずっと20年以上続いていますが、時代とともに考え方が変わるものですが、まだ大幅には変わっていません。

一方、タイで日本の年金で暮らす人も OK で、年金の場合は、1年に支払われる年金額が80万バーツ以上の人が、その1年の年金が提示された書類をタイに持って来て、日本大使館で英文証明を取ればよい。これが1ヵ月当たり65千バーツほどの年金で、1年では80万バーツ以上、ということになっており、50歳以上で80万バーツ以上預金する、という理由と合致するものとなっています。

ところで、タイで働いている外国人に出される労働許可証(ワークパーミット)は本人とともに、その家族がOビザでタイに住めますが、以前は夫婦と子どもしか、そのビザが取れませんでしたが、今では親にもその家族ビザが出ているので、わざわざ80万バーツを積んでロングステイビザを取らなくてもよい、ということになります。

なので、30~50歳で働く人の親というと、60~80歳ほどだと思いますが、就労での家族ビザが取れる、ということになります。

いずれにしても、タイ政府の考え方として、このコロナあとのタイでは、「外国人のタイへの誘致」が重要と言っており、まず、短期の旅行者の誘致、続いて長期の旅行者では、「富裕層に来てもらいたい」というのが方針で、長期に渡って外国で貯めたお金を使ってもらいたい、長期に渡ってタイで投資をしてもらいたい、長期に渡ってタイで病気治療をしてもらいたい、などで、50万~200万バーツほどで買えるタイエリートビザを発行したり、あるいは最近は、BOIの枠で、技術や技能を持った人やその家族がタイで10年働けるビザを発行する計画などを上げており、これまでは、日本より安くで住めるから来る、という形でしたが、今後はタイといえば、外国人が長期滞在する際は、いわゆる自国で中間層以上のレベルの人が住む場所になると思われます。

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2022年2月20日 タイ自由ランド

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