タイには13種類の「微笑み」がある?
「微笑みの国」の由来は19世紀に遡る?
そもそもタイが「微笑みの国」といわれたのは、いつからであろうか。その由来についてはいくつかの説があるようだ。 一つは、「困った時の笑み」、19世紀に西洋人がタイを訪れた際、西洋人の言葉をほとんど理解できず常にニコニコ笑みを浮かべていたタイ人を見て、西洋人が「タイ人は微笑みが多い」というイメージから「微笑みの国」と呼ぶようになったともいわれている。ただ、これもタイだけではなく、アジア全体に言えたことかもしれない。
トラブル解決のための「微笑み」?
学術的に、初めてタイを「微笑みの国」と呼んだのは、William. A. R. Woodというイギリス人であったといわれている (注01)。1935年、彼は「Land of Smiles」という本を出版した。この本の中で、タイ人のトラブル解決法として、ひとつは「お金」、もう一つは「微笑み」を紹介している。なお、女性同士の場合「微笑み」戦略は通用しないとWoodは言ってる。それはともかく、実はWood以前、アジアを「微笑みの国」と呼んだ人はいたが、タイをそう呼んだのはWoodが初めてであったようだ。タイ人にとって笑顔は重要な護身術だったのかもしれない。
「微笑みの国」は作られた言葉であった?
こちらから先に優しく微笑んでみよう!!