【なつかしい記事】バンコクのラーメン店縮図!

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外国人観光客は何を期待して日本に来ているかという日本の観光庁の調査では「日本食を食べること」という回答が最も多く、なかでもラーメンは、定番の寿司、天ぷらに並び高い人気がある。

先日、帰国した際、横浜のラーメン博物館を訪れたが、タイ人観光客の多さに驚き、タイ人のラーメン人気を実感した。バンコクの日系ラーメン店では、以前に比べタイ人客の比率がだいぶ高まっているようだ。

筑豊ラーメン山小屋」は今年でちょうどタイ進出10周年を迎える。記念すべき1号店は、トンローソイ11と13の間にあるトンロー店で、この10年でバンコクのラーメン事情はだいぶ変わってきている。

同じく今年10周年を迎えるトンロー通り沿いの「元祖もっこり総本店」は「今はおよそ70%がタイ人客で、開店当時と比べて、ずいぶん客層は変わった」と話す。

ここ数年、博多一風堂幸楽苑などチェーン店の出店も活発で、博多一風堂は、先月、シーロム・コンプレックスに4店舗目をオープン。セントラル・エンバシーの1号店は、出店場所や内装で高級感のあるラーメン店という新しいコンセプトをタイに持ち込んだ。

逆に庶民的な価格を打ち出しているのが、昨年トンロー駅近くにオープンした鶏そば七星(ななせ)で、ネギ鶏そばが80B。ちなみにタイ人におなじみのチェーン店8番ラーメンの一番安いラーメンが63B。昨年オープンしたエムクオティアのフードコートにある熊本ラーメンは95Bで、幸楽苑の一番安いラーメンが99Bとなっており、一杯の価格差が拡がっている。

ラーメン店と一言にいっても純粋にラーメンを楽しむ店から、他のメニューも豊富なファミリーレストラン風の店、元祖もっこり総本店やなみ平の様な居酒屋としても使える店など店の形態は多様化している。

スープの味や麺の種類も細分化し、ご当地ラーメンを全面に出す店舗が増えているが、タイ人の日本旅行ブームで、日本通のタイ人が増えたことも理由のひとつであろう。ただの豚骨ラーメンというより、博多とか熊本と地名が付くと、タイ人も本格的な印象を持つ。 たとえば同じ豚骨でもばんからラーメンは東京豚骨、最近ソイ33/1のブティック・モールにも出店したみさわは、大阪豚骨をうたっている。

ラーメン店が増えれば、当然競争も激化し入れ替わりは激しい。撤退を余儀なくされる店もある。特にプロンポン、トンローは激戦区という感じだが、プロンポン駅前には、新たにさざえの後継店として「だいず」という仙台のラーメン店が4月ごろオープンする予定だ。これほどバリエーション豊かで、日本各地の特色あるラーメンを食べられるエリアは、日本でもなかなかないだろう。

時代と共に日系ラーメン店のメインターゲットは、タイ人に移行しているが、バンコクのラーメンがさらに充実していくのは、日本人としてもうれしいことだ。
(編集部H)

2016年2月5日 タイ自由ランド掲載

★★ 関連リンク ★★

->筑豊ラーメン山小屋

->元祖もっこり総本店

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