【なつかしい記事】駐車禁止、歩道上のバイクの運転禁止で過ごしやすくなる?
「バイク、車の駐車禁止、運転禁止、歩道上で違反した場合、5000バーツ以下の罰金」
この看板は最近、スクムビットの歩道などで見かけるが、歩道上に停めた車や、歩道上を通るバイク向けの拘束と思われる。
駐車に関しては、「車は歩道に停めるのではなく、ちゃんと車庫に停めなさい」という意味だろう。一方、バイクの運転は「ちゃんと車道を走り、歩道を走るな」という意味だろう。
BTSプロンポン駅周辺では渋滞が激しく、バイクもいろいろ車道をUターンしていくのは面倒なので、特にバイクタクシーは、歩道を逆走していく姿をよく見かける。タイに来たばかりのころはビックリするが、見慣れると、背後にバイクの音を感じながら、歩いているとき、端に寄ったりするようになり、これもバンコクの1つの風物詩のようなものであると思っていた。
また最近、ソイの中でも、屋台を出したあと、その屋台は路上に置いておいてはいけなくなり、どこかにしまわなくてはならなくなった。
そういう屋台が「タイ自由ランド」の前に夜中に停まっているが、軍事政権により規律を厳守するという方向なのはよくわかる。
最近は、パスポートのリエントリー取得も、本人が出向かなくてはとれなくなった。それなら、空港で出国前に取った方がよい、と考える人も多いだろう。
このように規律を厳格にする、というのはもちろん平等な社会ではよいことだが、そこで苦しむのは低~中所得の人だという気もする。
「アバウト」なタイが、アバウトでなくなると、タイ人の生活も苦しくなり、自慢の笑みも消えていくかも知れない。
最低給料は9000バーツのタイだが、低~中所得者がもっと豊かになるためには、例えば15000バーツほどが最低給料なのかも知れない。このレベルの人たちの生活の安定ができて、初めて「規律は平等に厳格に」というものが生きてくると思われる。
嵐を過ぎさるのを皆、じっと待っている段階だが、一時的で終わらせない、という軍事政権の強い意思も見えて、庶民のうっ積した不満は少しずつ大きくなっていくのかも知れない。(M)
2015年3月5日 タイ自由ランド掲載