リサイクルショップが日本から 続々とタイ進出!
7月に日系の大型リサイクルショップが2店舗オープンしました。
オンヌットのサクラ・セカンドハンド・ショップと、バンプーのワットマンで、両店へ実際に行ってみました。
ワットマンは神奈川県を中心に48店を展開しており、日本人スタッフの話では、まずタイ進出の拠点として、バンコク郊外のバンプーに倉庫を確保し、ここで店をオープンしたそうです。
まだタイ進出の第一歩のテスト段階で、今後店舗を増やしていく予定ですが、形態などは未定とのこと。日本人向け店舗や現地での買取りをする構想もあるそうです。
店内には、家具、食器、衣類、おもちゃ、ベビーカー、靴など、日本の中古品が並んでいて、個別に値段のついた商品もありますが、基本的に量り売りをしています。
お皿 100バーツ/キロ、服 100バーツ/キロ、靴 200バーツ/キロ、キッチン用品 300バーツ/キロなど、店内に値段が提示されていました。
中古カメラとサーフボードがたくさんあったのが印象的でした。サーフボードは神奈川県のリサイクルショップならではでしょうか。
一方のサクラは、BTSオンヌット駅から歩いて10分ほどの、都心からも行きやすいロケーションにあります。
倉庫を利用した大型のリサイクルショップは、通常郊外にあり、車がないと行きづらいですが、同店は駅から歩いて行ける住宅地にあるので、ちょっと立ち寄ってみたという感じのタイ人客で賑わっていました。
ワットマンより小さい倉庫ですが、ぎっしりと商品が並んでおり、タイ人客の熱気が高かったです。
こちらも基本は量り売りで、ワットマンとほぼ同じ価格でした。
ワットマンもサクラも商品の多くは日本のリサイクルショップの在庫や、日本で引っ越しなどの際に処分された不要品です。
日本人には、使い古された廃棄物にしか見えない物も多いですが、このビジネスが成り立つということは、日本から届いた品物というだけで、品質を信頼するタイ人が多く、日本ブランドはまだ健在という証でしょう。
タイの日系のリサイクルショップは、2種類あります。日本からコンテナで送られてきた商品を、倉庫などの広いスペースで大量に売りさばく郊外型と、スクムビットのトーキョージョーやトレジャーファクトリー、サイアムの中古ブランド品専門店ブランドオフの様に、タイで買い取りも行い、厳選された商品を販売する都市型です。
前者は質より量で勝負しており、客層はタイ人で、後者は客層は日本人と中流以上のタイ人です。
同じリサイクルショップでも、業態により運営の方法は大きく異なるので、それぞれのノウハウが必要です。
2年前にパープルラインの終点バンヤイにオープンしたジャパン・マートは、バンナートラッド通りのメガバンナー近くの倉庫に3店舗目をオープンしました。
セールの時は、日本からコンテナで届いたばかりのリサイクル商品を求めて、開店前からたくさんのタイ人客が並ぶそうです。
目的の商品があるわけでなく、宝探し的な感覚で、毎回セールを楽しみにしているタイ人も増えているようです。
業者を使って在庫や廃棄物を海外に卸している日本のリサイクルショップや引っ越し業者は多いですが、ワットマンの様に、タイに支店をオープンし、自社で直接商品を輸出し、海外へ販路を広げるケースが、今後増えていきそうです。
多くの日本製品が、廃棄されずに、第二の人生をタイ人に大切にされ、送っているのは、日本人としてうれしいことです。
2019年9月5日 タイ自由ランド掲載
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倉庫型リサイクルショップは基本的に量り売りなので、どうしても郊外の広い場所にありますが、スクムビット50のお店はBTSの駅からもそんなに離れていないので行きやすいと思います。