あぱまん情報2019年9月5日掲載
2019年8月9日より2泊3日で、名城大学現役生7名と柳田康幸教授、川澄未来子准教授の教員2名参加によるタイ研修がバンコクで行われた。
学生のうち3名は本年2月に来訪している。全員が2年生の情報工学科と電気電子工学科の学生である。
この研修は、名城大学理工学部の川澄ゼミのグローバル研修によるもの。
今回の目的は、ラジャマンガラ工科大学タニヤブリ校(名城大学タイオフィス)との学生交流がメイン、さらにトヨタ紡織㈱の工場見学が行われた。最終日8月10日には、名城大学OBとの交流会が行われタイ在留OBの奮闘記の講演が行われた。
OB奮闘記では、Hoyu Cosmetics(Thailand)Co.,Ltd.(ビゲン)の森田智博工場長及び、AEON(Thailand)Co.,Ltd.の永田義広GMによるタイにおける海外の工場立ち上げの苦労話やタイと日本の物流規制の違いなどの講話が行われた。
最後に、あぱまん情報TWY社バンコク都市開発研究所のサニー研究員より「タイから見た日本」について講話と質問会が行われた。学生全員からあらゆる分野における様々な質問に、丁寧にわかりやすく説明していた。
サニー研究員は、チュラロンコン大学卒業後、川澄准教授と同じ東京工業大学院を卒業し、㈱建設技術研究所に勤務、現在はタイで自らも不動産事業を行いながら、バンコク都市開発研究所に所属している。
あぱまん情報TWY社の山口政次社長(タイ名城会会長)は、「学生からお礼のEmailが来るなど礼儀正しく、良く教育されている学生たちでした。学生たちの将来を期待したい。」との感想をのべていた。
アジア色彩学会は、アジア諸国(日本、中国、韓国、台湾、インドネシア、タイなど)の色彩やデザインの研究者たちに、成果発表の場や交流機会を提供すること目的に2013年からスタートした大会である。
第5回目となる今回は、初めての日本開催となる。テーマは「Color Communications」色彩学を通じた本大会での交流が今後も発展的に続くように、という願いが込められている。 名城大学の立花理事長が大会長を、同大学理工学部の川澄未来子准教授が大会実行委員長を務める。
同大会の開催地は、第1回タニヤブリ(タイ)、第2回台北(台湾)、第3回常熟(中国)、第4回チェンマイ(タイ)と開催され、今回愛知県(日本)で開催されることとなったのには、国内外で活躍する感性工学のスペシャリストで本大会の実行委員長となった川澄氏の影響が大きいかもしれない。
川澄氏によると実行委員長になった経緯について、「わたしは2014年4月から在外研究員として1年間タイに滞在し、そこでお世話になったのが国際色彩学会の会長で、この方から実行委員長のお話があり、タイへの恩返しの意味も込めてお引受けしました。」という。
色彩学はさまざまな産業への応用が広がっている分野である。川澄氏自身も津田塾大学卒業後、豊田中央研究所で視覚・色覚系の感性情報処理の研究に携わっている。モノづくり産業の盛んな愛知県で開催する今回は、その特色を活かした大会になるであろう。
参加予定人数は、アジア諸国を中心に200名ほど、研究者のほか、色彩学の研究を始めたばかりの大学院生も参加する。
開催期間中、トヨタ自動車のカーデザイナー金丸克司氏による特別講演と、4月にジャッド賞(色彩学で世界的な賞)を受賞した千葉大学名誉教授矢口博久氏による記念講演が予定されている。
なお、金丸氏の講演は、大会への正規登録者でなくても聴講可能な入場券を準備する予定ということなので、興味のある方は参加されてみてはいかがでしょうか。
http://www.color-science.jp/ACA2019/top/index.html