【なつかしい記事】タイローカルで日本食!基準に達していない?店多い

タイローカルで日本食!基準に達していない?店多い

 

タイでの日本食人気は相変わらず高く、以前は日本人客がほとんどだった店などでも中間層~富裕層を中心としたタイ人客の割合が増え、本物志向の人達が増えています。

しかし、そんなタイ人は全体のごくごく一部の限られた人です。もっと一般的な暮らしをするタイ人にとっては日本食の標準はどれくらいなのでしょうか?

そこで今回は郊外のショッピングモールに出向き、日本食を食べ歩いてみることにしました。

やってきたのは、シーナカリンの巨大ショッピングモール「シーコンスクエアー」。モールのすぐ裏手には、トレンドなナイトマーケット「タラートロットファイ」があり、さらに、すぐ近くの通り沿いには「HaHaプラザ」「パラダイスパーク」といったショッピングモールもオープンしており、タイ人若者や、家族連れも多く訪れるエリアです。

郊外でも日本食人気の高さは同様で、出店の8割近くが日本食店です。しかし、都心のモールとはまた違う、ローカルな雰囲気も漂っており、あまり見かけないマイナーなお店も入っています。

グリーンティーで有名なオイシブランドのお店もいろいろ入っており、タイ人にとっては定番のブランドということで、まずは「オイシラーメン」で食べてみることにしました。

スタンダードな醤油ラーメンのほか、おそらくカレーうどんからヒントを得た「カレーラーメン」などもあります。カレーをそのまま麺にかけただけの料理で、写真を見ても注文するのに勇気が要ります。取材とはいえ、ちょっとでもおいしいものを食べたい…ということで、カレーラーメンの挑戦はあきらめて、「冷やし中華」と「牛丼」をオーダー。

しかし、やってきた2品は日本のものと見た目がちょっと違います。牛丼は卵でとじていて、にんじんとねぎ入り。刻みのりがあるのも違和感ですが、おそるおそる食べてみると意外と美味しい。牛肉自体は普通の牛丼の味付けで、冷やし中華もタレが意外と本格的。麺もタレもきちんと冷えているのも合格です。

さて、次はもう少し値段の張る「KASA」というお店に入ってみました。店の天井にはインテリアとして和傘をたくさんがつるしてあるお店です。スタンダードな寿司セットとシーフード焼きそばを注文。

しかし、味は期待していたほどでもなく、もしかするとオイシの方が本物に近いかも。寿司の刺身は切り方が本物ではありません。ちょっと分厚いです。シャリもあまり味がしないのが残念です。焼きそばは麺が柔らかすぎるのと、シーフードの具材、麺、ソースとの一体感がありません。

さて、このようにタイ人の間では、なかなか日本食の標準に達していないものが多く出回っているわけですが、そんな日本食に出会うと、8番らーめん、やよい、すき家、吉野家、ここいちなど、日本のチェーン店の功績の大きさを感じます。

具材から、盛り付け、味付けまで日本の標準になるべく近いものを一般のタイ人でも手の届く価格に抑えて提供しているというのは、実はすごいことなんですね。

一方、最近は、スクムビットにオープンしている日本食店で、いずれは郊外にオープンしてみたいという声を聞くとがあります。近くのショッピングモールHaHaプラザでは、先陣を切って日本のオムライス店「OMU」が3号目をオープンしているのを発見しました!このように「郊外に住むタイ人にも本物の味を」という日本食店も出始めていますので、いずれは郊外の日本食レベルもかなり高くなるかもしれません。

2015年1月20日 タイ自由ランド掲載